頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)の進行速度について教えてください。
進行速度は個人差が大きく、ゆっくり進行することもあれば、急激に悪化することもあります。
頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)の進行速度は、患者さんによって、非常に大きな個人差があります。数年から数十年かけて非常にゆっくりと進行し、自覚症状がないまま経過する「無症候性OPLL」のケースも少なくありません。
一方で、比較的短期間で神経症状が進行し、日常生活に支障をきたすようになるケースもあります。特に注意が必要なのは、転倒や交通事故などの軽微な外傷をきっかけに、脊髄に強い衝撃が加わり、それまで軽度だった症状が急激に悪化したり、突然麻痺が出現したりする「急性増悪」のリスクがあることです。
このため、定期的な診察とMRIやCTなどの画像診断によって、骨化の進行度合いや脊髄の圧迫状況を評価し、適切なタイミングで治療方針を検討することが非常に重要となります。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
Le HV et al. Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament: Pathophysiology, Diagnosis, and Management. J Am Acad Orthop Surg. 2022, 30, 820-830.
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Sun XF et al. Consensus statement on diagnosis and treatment of cervical ossification of posterior longitudinal ligament from Asia Pacific Spine Society (APSS) 2020. J Orthop Surg (Hong Kong). 2020, 28, 2309499020975213.
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日本整形外科学会.後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/opll.html(参照 2025-08-28)
後縦靱帯骨化症(OPLL)(指定難病69).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/98(参照 2025-08-28)
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