小児アトピー性皮膚炎は何歳まで続きますか?

多くは成長とともに改善しますが、一部は成人まで続くことがあります。

解説

小児アトピー性皮膚炎は多くの場合、成長とともに改善しますが、一部は成人まで続くこともあります。

小児アトピー性皮膚炎は乳幼児期に発症しやすく、ほとんどが5歳までに発症するとされています。特に、乳児期から幼児期にかけて症状が目立つことが多く、多くの子どもは成長に伴い症状が軽減し、小学校低学年から思春期にかけて自然に治るケースが一般的です。研究により報告はばらつきがありますが、アトピー性皮膚炎の子供の約40%~70%は、6~7歳頃までに症状が治まるとされています。

一方で、思春期や成人期になっても症状が続く場合もあり、約20〜50%の患者さんは症状が成人まで持続し、成人型アトピー性皮膚炎として慢性化することがあります。また、成人まで続く場合でも、症状の程度や発症部位が変わることがあります。

アトピー性皮膚炎の症状は慢性的なものです。再発と寛解を繰り返す可能性があり、一部の子どもでは生涯にわたって持続したり、成長過程で喘息やアレルギー性鼻炎などの他のアレルギー疾患(「アトピーマーチ」)を伴う場合があります。そのため、継続的な観察が大切であり、治療や適切なスキンケアを続けることで症状を抑え、日常生活に支障をきたさない状態を維持することが重要です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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