小児アトピー性皮膚炎の場合、主にどのような治療をしますか?
小児アトピー性皮膚炎は保湿と外用薬による炎症抑制が治療の中心です。
小児アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケアによる皮膚バリアの回復と、炎症を抑える外用薬の使用が基本です。
アトピー性皮膚炎の治療は、「皮膚の乾燥と炎症をコントロールすること」が中心です。治療のゴールは、症状がないか軽微で、日常生活に支障がなく薬物療法もあまり必要としない状態を維持することです。治療の柱は以下の3つです。
① スキンケア(保湿)
皮膚のバリア機能を高めるため、毎日適切な方法で皮膚を清潔にし、保湿剤を全身に塗ることが重要です。保湿は湿疹の発生や再発を防ぐ役割があり、症状の有無にかかわらず継続することがすすめられます。
② 外用薬による抗炎症治療
炎症部分にステロイド外用薬を使用します。重症度や部位に応じ、医師に指示された種類(効力)、塗布量、塗布期間を守り、安全に使うことが大切です。症状が落ち着いたあとも再燃予防として週に数回塗る「プロアクティブ療法」が推奨される場合もあります。
ステロイド外用で効果が不十分な場合や副作用で使いにくい場合などに、タクロリムス(カルシニューリン阻害薬)が用いられる場合もあります。
③ 悪化因子の除去
汗、ダニ、ハウスダスト、衣類の摩擦や特定の生地、食物などの悪化因子を特定し、可能な範囲で取り除きます。ただし、不必要な食事制限は成長の妨げになるため、医師と相談のうえで判断します。
重症例では内服薬や光線療法、生物学的製剤などが検討されることもありますが、多くは上記のスキンケアと外用治療でコントロール可能です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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