自己免疫性膵炎(AIP)は完治するものですか?
再燃することが多く、基本的には継続的に治療が必要な病気です。
自己免疫性膵炎は、完治しない病気と考えたほうがよいでしょう。治療には主にステロイドが用いられ、この治療はほとんどの患者さんで有効であることがわかっています。治療開始後、数週間で多くの場合、炎症の所見は改善します。その後、ステロイドの用量を徐々に減らしていき、少ない量で継続します。
注意が必要な点は、ステロイドを完全に止めると再発することが多く、また、ステロイドを減らしている最中に、再燃することもめずらしくないということです。
そのため、減量は慎重に行いますが、症状が完全によくなって、ステロイドを止めても数年後に再発した、ということはしばしばあるため、治療によって炎症が改善したあとも、定期的な検査、経過観察をおすすめします。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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