心膜炎は治る病気なのですか?
心膜炎の多くは数週間で自然に治りますが、重症化したり慢性化したりする場合は治療が必要です。
心膜炎の多くは数週間で自然に治りますが、重症化したり慢性化したりする場合は治療が必要です。心膜炎の多くは、風邪などのウイルス感染が原因で起こる軽症のタイプです。このような場合、多くの方が特別な医療処置なしで自然に回復することが期待できます。
症状が出始めても、通常1〜3週間、あるいは数週間という比較的短い期間で症状が改善し、完全に治るケースが多いです。特にウイルス感染による心膜炎は一時的で、長く続くことはありません。また、重度の症状が出た場合でも、心臓のポンプ機能が回復期にはほぼ正常に戻ることも少なくありません。
しかし、心膜炎の中には注意が必要なケースもあります。
重症化
心臓の周りに液体が溜まり、心臓の働きが妨げられる「心タンポナーデ」など、命に関わる重篤な合併症を引き起こすことがあり、即時の緊急治療が必要です。
慢性化
症状が3ヶ月以上続く「慢性心膜炎」になったり、心臓の膜が硬く厚くなって心臓の動きを妨げる「収縮性心膜炎」という進行した状態に移行する場合もあります。
重症化したり慢性化したりした場合は、薬物治療だけでなく、手術などの治療が必要になることがあります。
心膜炎について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
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