末梢動脈疾患の治療ガイドラインはありますか？

はい、あります。日本循環器学会、日本血管外科学会、日本糖尿病学会など、関連する複数の専門学会が参加した合同研究班により、「末梢動脈疾患ガイドライン」が作成・公開されています。

このガイドラインは、医師が末梢動脈疾患の患者さんを診療する際の基本的な指針を示しており、病気の定義や分類、検査方法、そして症状の程度に応じた治療方針について詳しく記載されています。

このガイドラインの目的のひとつとして、特に生活習慣病に伴う足の動脈の病気（下肢閉塞性動脈疾患）について、国民の認知度を向上させるための情報提供も含まれています。このため、ガイドラインの中には「市民・患者への情報提供」の章が設けられ、病気や治療についてわかりやすく解説されています。

このガイドラインは、末梢動脈疾患の治療法を選択する際に、医師が最新の研究結果や専門家の意見に基づいて、患者さんにとって最適な治療を行うための判断材料となっています。