胃がんは血液検査でわかりますか？

胃がんは、血液検査だけではわかりません。血液を使った胃がんに関わる検査、いわゆる「胃がんリスク検査（ABC分類）」は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無と、胃粘膜の萎縮の程度を調べて、将来的な胃がんのリスクを推定する検査です。胃がんのリスクをA～Dで判定しますが、実際に胃がんが存在するかどうかはわかりません。リスクが高いとされた方は、定期的に内視鏡や胃X線検査などの画像検査を受けるようにしましょう。

また、胃がんを発症すると胃から出血が起こる可能性があります。出血が続くと血液検査で赤血球（RBC）やヘモグロビン値（Hb）の減少、尿素窒素とクレアチニンの比率、CRPの上昇（BUN/Cre）などが指摘されることがあります。進行度によっては血液検査で腫瘍マーカー（CEA、CA19～9など）が上昇する場合もあります。しかし、血液検査だけでは診断できないため、やはり内視鏡検査や胃X線検査が必要になります。