急性胆管炎の重症度はどのように決まりますか?
臓器不全をきたしているかや、胆道ドレナージを早めに行う必要があるかによって重症度が決定されます。
胆管炎は重症、中等症、軽症に分けられます。
重症
血圧が保てない、意識障害(呼びかけへの反応が悪いなど)が出る、呼吸が浅い、肝臓や腎臓など他の臓器に影響が出ている、などの変化がある場合は重症と判断されます。
中等症
高度な炎症がある、高熱がある、年齢が高い、黄疸の数値が高い、体のタンパク質が減っている、という条件のうちいずれか2つが当てはまる場合に判断されます。
軽症
上記以外の場合は軽症と判断されますが、軽症でも時間が経つと症状がひどくなったり、急変する場合もあるので早めの対処が必要です。
公開日:
最終更新日:
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
(参考文献)
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急性胆管炎
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「急性胆管炎」とはどのような病気ですか?
肝臓でつくられた胆汁の十二指腸までの通り道である「胆管」が何らかの原因で詰まり、胆汁に細菌感染が生じる病気です。
急性胆管炎の原因は何がありますか?
胆石やがんなどで胆管がつまる、あるいは胆管自体が狭くなることで胆汁が流れにくくなることが原因となります。
急性胆管炎ではどのような症状がありますか?
よく見られる症状として典型的なのは、腹痛、黄疸、発熱です。
急性胆管炎には初期症状はありますか?
右上腹部痛・悪寒・発熱・黄疸・吐き気・意識障害などの症状があれば、急性胆管炎を疑います。
急性胆管炎の場合、主にどのような治療をしますか?
絶食安静、抗生剤治療、胆汁うっ滞の解除(胆道ドレナージ)が基本的な治療です。
急性胆管炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
腹痛、嘔吐、黄疸がある場合は消化器内科、内科を受診しましょう。動けないなど症状がひどい場合は救急要請してください。
急性胆管炎のセルフチェックはできますか?
解答欄のチェック項目や症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えると急性胆管炎が疑わしいかの手掛かりになります。
急性胆管炎の治療における入院期間はどのくらいですか?
1〜数週間のことがほとんどです。
食事が原因で急性胆管炎を発症することはありますか?
可能性としてはありえます。脂質の多い偏った食生活が原因で胆石ができ、それが詰まると急性胆管炎を発症することがあります。
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