急性胆管炎の症状はセルフチェックできる?初期症状は?胆管炎を繰り返す原因は?
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急性胆管炎には初期症状はありますか?
急性胆管炎には初期症状はありますか?
発熱や腹痛、黄疸などが初期症状として現れることがあります。
急性胆管炎では、発熱・腹痛・黄疸(おうだん)といった症状が初期に現れることがあります。ここでは、急性胆管炎の初期症状や原因、重症化した場合のリスクについて解説します。
急性胆管炎の初期症状(Charcot三徴)
急性胆管炎の代表的な初期症状は次の3つで、医学的には「Charcot(シャルコー)三徴」と呼ばれています。
- 発熱:38℃以上の高熱が急に出ることが多く、悪寒やふるえを伴うことがあります
- 腹痛:右上腹部(みぞおちの右側あたり)に強い痛みが生じます
- 黄疸(おうだん):皮膚や白目が黄色くなったり、尿の色が濃くなったりする変化が現れます
ただし、この3つすべてがそろうケースは限定的とされており、発熱や腹痛だけで発症することもあります。そのため、いずれかの症状が見られた場合には注意が必要です。
急性胆管炎の原因
急性胆管炎は、胆管(たんかん:肝臓でつくられた胆汁が十二指腸へ流れる通り道)が胆石や悪性腫瘍(胆管がん・膵頭部がんなど)によってふさがれ、胆汁の流れが滞ることで起こります。胆管内の圧力が上がると、腸の中にいる細菌が胆管に逆流して感染が生じ、急性胆管炎を発症します。原因として最も多いのは胆管結石ですが、良性の胆管狭窄なども原因となることがあります。
急性胆管炎が重症化するとどうなる?
急性胆管炎は、適切な治療が行われないと敗血症(はいけつしょう:細菌が血液中に入り込み全身に炎症が広がる状態)へ進展し、多臓器障害など命に関わる状態に至ることがあります。症状が進行すると、意識が混濁したり、血圧が低下してショック状態になったりすることもあります。
発熱や腹痛に加え、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状が見られたときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
(参考文献)
高田忠敬ほか. TG18新基準掲載 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018 第3版. 医学図書出版. 2018
日本胆道学会「急性胆管炎」 https://www.tando.gr.jp/qa/qa03/,(参照 2026-08-28).
日本肝胆膵外科学会「急性胆のう炎と急性胆管炎」 https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=12,(参照 2026-08-28).
胆管炎を繰り返してしまう原因はなんですか?
胆管炎を繰り返してしまう原因はなんですか?
胆石、胆管の狭窄、ステントの詰まりなどがあります。
胆管炎を繰り返してしまう原因としては、胆石、胆管の狭窄、ステントの詰まりなどがあります。
胆管炎は繰り返すことの多い病気ですが、原因としてはいくつかの可能性があります。よくあるものとしては胆石による再発があります。胆管炎の原因が石であるとき、多くの場合、胆嚢にできた結石が胆管に流れ、胆管炎を引き起こします。処置で胆管の石を取り除いたとしても、胆嚢に残っていれば再び胆管に流れ、胆管炎を再発することがあります。そのため、結石による胆管炎の場合には、再発を防ぐために胆嚢を摘出する手術も行うことがあります。
そのほかに、ステントの詰まりがあります。胆汁の通り道である胆管がなんらかの原因で狭窄(狭くなること)していると、胆管炎を何度も繰り返してしまいます。それを防ぐためにステントという管を胆管に置き、流れをよくします。ステントにはいくつかの種類がありますが、プラスチック性のステントだと一般的に数ヶ月で詰まってしまい、胆管炎の原因となります。そのため、数ヶ月おきにステント交換の処置が欠かせません。
このように、胆管炎は、胆管を詰まらせているものによって、再発の仕組みや対応が異なります。発熱や腹痛、黄疸があれば速やかに医療機関を受診し、評価を受けることをおすすめします。
(参考文献)
急性胆管炎のセルフチェックはできますか?
急性胆管炎のセルフチェックはできますか?
確定診断はできませんが、発熱・腹痛・黄疸などの症状から疑うことは可能です。
急性胆管炎は、胆管に細菌感染が起きて炎症を生じる病気です。セルフチェックだけで確定診断はできませんが、急性胆管炎を疑うきっかけとなる症状を知っておくことが大切です。
急性胆管炎のセルフチェックの限界
急性胆管炎の確定診断には、血液検査や画像検査など医療機関での専門的な検査が必要です。そのため、自分で症状をチェックすることはあくまで受診を検討する際の目安であり、確定診断の代わりにはなりません。
急性胆管炎を疑う主な症状
急性胆管炎の代表的な症状は、医学的に「Charcot(シャルコー)三徴」と呼ばれる次の3つです。
- 発熱:38〜39℃以上の高熱が出ることが多く、悪寒やふるえを伴うことがあります
- 腹痛:みぞおちの右側や右の肋骨の下あたりに痛みが生じます-
- 黄疸(おうだん):皮膚や白目が黄色くなる、尿の色が濃くなるといった変化が現れます
ただし、3つすべてがそろうケースは多くないとされており、発熱や腹痛だけで発症することもあります。一部の症状でも注意が必要です。
急性胆管炎の重症化サイン
上記の症状に加えて、以下の兆候が見られる場合は重症化が疑われます。
- 意識がもうろうとする、反応が鈍くなる
- 血圧が下がる(ショック状態)
重症の急性胆管炎では、胆管内の細菌が血液に入り込み、敗血症(はいけつしょう:血液を介して全身に感染が広がる状態)や多臓器不全に至ることがあります。急性胆道炎全体では重症例の死亡率が10〜40%に達するとの報告もあります。
急性胆管炎が疑われるときの対応
発熱・腹痛・黄疸のいずれかが見られる場合や、食欲の低下・吐き気を伴う場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。特に意識障害や血圧低下といった重症化サインが疑われるときは、速やかに救急対応が可能な医療機関への受診をご検討ください。
(参考文献)
高田忠敬ほか. TG18新基準掲載 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018 第3版. 医学図書出版. 2018
日本胆道学会「急性胆管炎」 https://www.tando.gr.jp/qa/qa03/,(参照 2026-08-28).
日本肝胆膵外科学会「急性胆のう炎と急性胆管炎」 https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=12,(参照 2026-08-28).
厚生労働科学研究成果データベース「急性胆道炎の診療ガイドラインの作成、普及に関する研究」 https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/11624,(参照 2026-08-28).
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