総胆管結石性胆管炎について教えてください。

総胆管結石性胆管炎とは、総胆管にある結石が原因で起こる急性胆管炎のことを指します。多くはまず胆嚢結石があり、胆嚢の中にある結石が胆嚢管を通って胆管に流れていき、総胆管に留まっている状態を総胆管結石と言います。

何らかの原因で胆汁の流れが悪くなると、総胆管に直接結石が発生する場合もあります。総胆管の出口は十二指腸にありますが、狭いため、結石が引っかかることがあります。出口に結石が引っかかり、胆汁の流れを塞いでしまうと、胆汁の流れが悪くなることで細菌が増殖し、総胆管結石性胆管炎となります。

通常は右上腹部の痛み、発熱、黄疸といった症状が出現します。治療は抗生剤の点滴と、内視鏡を用いて結石を胆管の外に出す、内視鏡的結石除去術が行われます。放置すれば重症化し、命にかかわることもあるため、早期に治療を行うことが大切です。