急性胆管炎のセルフチェックはできますか?
確定診断はできませんが、発熱・腹痛・黄疸などの症状から疑うことは可能です。
急性胆管炎は、胆管に細菌感染が起きて炎症を生じる病気です。セルフチェックだけで確定診断はできませんが、急性胆管炎を疑うきっかけとなる症状を知っておくことが大切です。
急性胆管炎のセルフチェックの限界
急性胆管炎の確定診断には、血液検査や画像検査など医療機関での専門的な検査が必要です。そのため、自分で症状をチェックすることはあくまで受診を検討する際の目安であり、確定診断の代わりにはなりません。
急性胆管炎を疑う主な症状
急性胆管炎の代表的な症状は、医学的に「Charcot(シャルコー)三徴」と呼ばれる次の3つです。
- 発熱:38〜39℃以上の高熱が出ることが多く、悪寒やふるえを伴うことがあります
- 腹痛:みぞおちの右側や右の肋骨の下あたりに痛みが生じます-
- 黄疸(おうだん):皮膚や白目が黄色くなる、尿の色が濃くなるといった変化が現れます
ただし、3つすべてがそろうケースは多くないとされており、発熱や腹痛だけで発症することもあります。一部の症状でも注意が必要です。
急性胆管炎の重症化サイン
上記の症状に加えて、以下の兆候が見られる場合は重症化が疑われます。
- 意識がもうろうとする、反応が鈍くなる
- 血圧が下がる(ショック状態)
重症の急性胆管炎では、胆管内の細菌が血液に入り込み、敗血症(はいけつしょう:血液を介して全身に感染が広がる状態)や多臓器不全に至ることがあります。急性胆道炎全体では重症例の死亡率が10〜40%に達するとの報告もあります。
急性胆管炎が疑われるときの対応
発熱・腹痛・黄疸のいずれかが見られる場合や、食欲の低下・吐き気を伴う場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。特に意識障害や血圧低下といった重症化サインが疑われるときは、速やかに救急対応が可能な医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
高田忠敬ほか. TG18新基準掲載 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018 第3版. 医学図書出版. 2018
日本胆道学会「急性胆管炎」 https://www.tando.gr.jp/qa/qa03/,(参照 2026-08-28).
日本肝胆膵外科学会「急性胆のう炎と急性胆管炎」 https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=12,(参照 2026-08-28).
厚生労働科学研究成果データベース「急性胆道炎の診療ガイドラインの作成、普及に関する研究」 https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/11624,(参照 2026-08-28).
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