「尿管癌」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
喫煙が主な原因です。特定の化学物質に触れつづけることや遺伝なども原因に挙げられます。
尿管癌は、腎臓から膀胱までの尿の通り道である「尿管」にできるがんのことで、腎盂癌や膀胱癌と若干似ているがんです。
地域差はありますが、尿管癌の発症率は人口10万人にあたり男性で1.8人、女性で0.7人とややまれで、主な原因としては、喫煙や特定の化学物質への曝露(触れつづけること)などが挙げられます。
そのため、特に高齢で喫煙歴のある男性ほどなりやすいとされています。
以下の原因を避けることで、発症リスクを減らせる可能があります。
喫煙
喫煙は尿中の発がん物質を増やすため、膀胱癌と同様に尿管癌の主な原因とされており、喫煙本数が多いほど、また喫煙期間が長いほどがんができやすくなります。逆に言えば、禁煙することによってリスクを減らすことができます。
職業による化学物質の曝露
現在は規制が厳しくなりましたが、染料に使われていたベンジジンなど、化学物質や薬品の中には尿管癌を起こすものがあります。
その他
遺伝
ご家族に腎盂癌や、尿管癌、膀胱癌などの尿に接する臓器のがん(尿路上皮癌)になったことのある方がいる場合は、尿管癌になりやすくなります。
アリストロキア酸
台湾や中国で使用される生薬の一種で、日本では承認されておらず、特に問題になっていませんが、発がんに関与することが報告されています。
ヒ素
ヒ素などの有害物質が飲料水に混入していた場合、尿管癌の発症リスクが高まります。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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