糖尿病性ケトアシドーシスが1型糖尿病に多いのはなぜですか?
1型糖尿病ではインスリンの絶対的な不足が生じるため糖尿病性ケトアシドーシスが多くなります。
糖尿病性ケトアシドーシスが発症する主な原因は、インスリン欠乏とグルカゴンやアドレナリンなどの拮抗ホルモンの増加です。
1型糖尿病では膵臓のインスリンを分泌する細胞が自己免疫により破壊され、インスリンがほぼ完全に分泌されない状態になるため、糖尿病性ケトアシドーシスを起こしやすくなります。
糖尿病性ケトアシドーシスの発症で、1型糖尿病と診断されることもあります。1型糖尿病の治療中にインスリン注射を中断することで、糖尿病性ケトアシドーシスを起こすことがあります。
2型糖尿病の方でも相対的にインスリンが不足し、感染症や外科手術、心筋梗塞などのストレス状態で糖尿病性ケトアシドーシスを発症することがあります。
また、SGLT2阻害薬(正常血糖ケトアシドーシス)、抗精神病薬、ステロイドなどの薬剤がきっかけとなることがありますし、継続的な大量の糖質摂取(特にソフトドリンク)により、2型糖尿病の方でも糖尿病性ケトアシドーシスを起こすことがあるため、注意しましょう。
糖尿病性ケトアシドーシスの患者さんの20~30%が、2型糖尿病の方と言われています。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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