糖尿病性ケトアシドーシスの場合、血糖値の数値はどうなりますか?
一般的には250mg/dL以上と高くなります。SGLT2阻害薬を内服中の場合、血糖値が正常であってもケトアシドーシスを起こすことがあります。
糖尿病性ケトアシドーシスでは、血糖値は通常250mg/dL以上に上昇します。
インスリンの欠乏と拮抗ホルモン(グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなど)の分泌過剰のため血糖値が上昇します。
インスリンが不足すると、筋肉や脂肪細胞でのブドウ糖の取り込みが低下し、血液中のブドウ糖が増えます。
肝臓ではグルカゴンの作用により、糖新生とグリコーゲン(肝臓に蓄えられた糖)分解が亢進し、さらに血糖値が上昇します。
また、脂肪が分解されて遊離脂肪酸が増加し、肝臓でケトン体(アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸)に変換され、代謝性アシドーシス(体が酸性に傾く状態)を引き起こします。
SGLT2阻害薬の使用や飢餓状態などにより「正常血糖ケトアシドーシス」が生じ、血糖値が250mg/dL未満でも重篤な状態になることがあるため、血糖値のみで判断せず、ケトン体と酸塩基バランス(体内が酸性かアルカリ性かのバランス)の評価を行います。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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