糖尿病性ケトアシドーシスは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

生理食塩水を中心とした輸液とインスリン注射で治療します。

解説

生理食塩水を中心に十分な輸液を行います。ナトリウムやカリウムなど電解質の補充も行います。

インスリンの点滴(持続的な静脈注射)を行って血糖値を下げます。

血液の浸透圧が高い状態(血液がドロドロな状態)が正常化し、意識障害がある場合は、それが回復するまで血糖値は250~300 mg/dLを維持します。

血液の浸透圧を急激に下げると、脳浮腫を起こす可能性があるため、輸液の速度に注意します。

血糖値が200 mg/dL台で安定したら、糖分を含む輸液を開始し、インスリン投与を行いながら、血糖値が150~200 mg/dLになるように調整します。

全身状態が改善し、食事が摂れるようになったら、インスリン皮下注射に切り替えて血糖管理を行います。

低血糖を起こさないように、インスリンの投与量を細かく調整します。

公開日

最終更新日

医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科

濵﨑 秀崇 監修

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糖尿病性ケトアシドーシス

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関連するQ&A

「糖尿病性ケトアシドーシス」とはどのような病気ですか?

糖尿病の急性代謝失調のひとつです。インスリン不足で血糖値が急上昇し、脂肪が分解されてケトン体が過剰に作られ、血液が酸性に傾く非常に危険な状態です。

糖尿病性ケトアシドーシスの原因は何がありますか?

1型糖尿病患者さんが感染症など大きな病気を起こしたとき、不適切にインスリン治療を中断したとき、大量飲酒したときなどに起こります。2型糖尿病患者さんがソフトドリンクを大量に飲むことによって起こることもあります。

糖尿病性ケトアシドーシスではどのような症状がありますか?

急激な喉の渇き、多飲、多尿、倦怠感があります。意識障害や腹痛・吐き気を伴うこともあります。

糖尿病性ケトアシドーシスには初期症状はありますか?

高血糖による口渇感、多飲、多尿、倦怠感があります。

糖尿病性ケトアシドーシスの場合、主にどのような治療をしますか?

点滴による水分の補充と、インスリン注射による血糖コントロールを行います。

糖尿病性ケトアシドーシスが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

糖尿病の急性代謝失調のひとつで緊急状態です。救急外来を受診してください。

糖尿病性ケトアシドーシスが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

糖尿病性ケトアシドーシスが疑われる場合は、ただちに病院の受診が必要です。

糖尿病性ケトアシドーシスのセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

糖尿病性ケトアシドーシスで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

一般的に水分補給とインスリン投与の効果がないということはありません。血糖値がなかなか下がらない場合は、インスリンの投与量を増やします。

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