偽膜性腸炎の重症度はどのように決まりますか?
重症度の定義は多々ありますが、国内外で統一された重症度分類はありません。
偽膜性腸炎の重症度に関する定義は多くありますが、現時点では国内外で統一された重症度分類はありません。
各国のガイドラインや研究者が提唱する重症度分類の「重症」に含まれる項目としては、以下のものがあります。
- 38.5 ℃以上の発熱がある
- 低血圧、イレウス、腹膜炎、腸管穿孔などを合併している
- 採血で白血球数15000 /μL以上
- 採血で血清クレアチニン1.5 mg/dL以上
- 採血で血清アルブミン2.5 g/dL以下
- 画像検査で大腸が異常に拡張している
- 画像検査で大腸の壁が分厚くなり、周囲に炎症の所見がある
ただし、先述の通り上記の項目の有無だけで重症かどうかが決まるわけではありません。
また、各国のガイドラインや研究者が提唱する重症度分類では、死亡率の予測や治療薬の選択にはあまり有用ではないということがわかっています。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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「偽膜性腸炎」とはどのような病気ですか?
腸管の粘膜に「偽膜」と呼ばれる白色の膜が形成される腸炎のことを偽膜性腸炎と言います。
偽膜性腸炎の原因は何がありますか?
偽膜性腸炎の原因として最も多いのは、抗菌薬の使用です。抗がん剤などのお薬や免疫不全などが原因となることもあります。
偽膜性腸炎ではどのような症状がありますか?
下痢、発熱、腹痛が主な症状です。重症化すると、脱水や結腸穿孔(大腸に穴があくこと)など命に関わることもあります。
偽膜性腸炎には初期症状はありますか?
重症化する前の初期症状として下痢、発熱、腹痛が起こります。
偽膜性腸炎の場合、主にどのような治療をしますか?
治療は原因により異なりますが、主に元々使っていた抗菌薬を中止し、別の抗菌薬と整腸剤を使用します。
偽膜性腸炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
抗菌薬使用中に下痢、発熱、腹痛の症状が現れた場合は、まず抗菌薬を処方された病院で相談しましょう。
偽膜性腸炎のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
偽膜性腸炎は、人から人にうつる病気ですか?
はい。人から人に感染することが多く、特に病院内での感染の原因となります。
偽膜性腸炎の便の色は何色ですか?
便の色はさまざまで決まった色はありません。
CDトキシンが検出されても治療をしない場合はありますか?
CDトキシンが検出されても、下痢、イレウスなどの症状がなければ治療の対象にはなりません。
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