偽膜性腸炎は完治しますか?
適切な治療で完治することが多いです。ただし、再発や重症化することもあるため、注意が必要です。
偽膜性腸炎は、適切に治療すれば完治が可能な病気です。ただし、再発しやすく、重症化すると命にかかわることがあるため注意が必要です。
偽膜性腸炎の治療では、以下の抗菌薬を10日間ほど使用することが一般的です。
- メトロニダゾール(フラジールⓇ、アネメトロⓇ)
- バンコマイシン(バンコマイシン塩酸塩散Ⓡ)
- フィダキソマイシン(ダフクリアⓇ)
*再発した場合は、より長期間の治療が行われることがあります。
軽症であれば予後は良好ですが、重症化した場合は死亡率が10~30%を超えることもあります。以下のような方は、偽膜性腸炎が重症化するリスクがあるため、より慎重な経過観察が必要です。
偽膜性腸炎の重症度や治療の経過は人によって異なります。不安なことや、わからないことがあれば、必ず主治医に相談しましょう。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
M Moshkowitz et al. Risk factors for severity and relapse of pseudomembranous colitis in an elderly population. Colorectal Dis. 2007, 9, 173-7.
Tessel M van Rossen et al. Prognostic factors for severe and recurrent Clostridioides difficile infection: a systematic review. Clin Microbiol Infect. 2022, 28, 321-331.
CDI 診療ガイドライン作成委員会編.“Clostridioides difficile 感染症診療ガイドライン 2022”.日本感染症学会.https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_cdi_230125.pdf,(参照 2025-06-24).
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