CDトキシンが検出されても治療をしない場合はありますか?
CDトキシンが検出されても、下痢、イレウスなどの症状がなければ治療の対象にはなりません。
CDトキシンが検出されても、下痢、イレウスなどの症状がなければ治療の対象にはなりません。
そもそも、クロストリジウムディフィシル感染症(偽膜性腸炎)の定義は「下痢の症状があり、CDトキシン検査が陽性になる、またはトキシンを産生するクロストリジウムディフィシルが検出される、または大腸カメラで偽膜性腸炎を呈するもの」とされています。
したがって、CDトキシンが検出されても、下痢の症状がない場合は治療の対象にはなりません。
特に、偽膜性腸炎の治療後は、下痢の症状が改善してもしばらくの間CDトキシンが検出されることがあります。この場合、下痢の症状がなければ治療は不要ですし、そもそも偽膜性腸炎の治療後にあえてCDトキシンを検査することは推奨されていません。
ただし、偽膜性腸炎によって腸閉塞が生じた場合は、下痢の症状がないことがあるため、注意が必要です。腸閉塞が生じた場合は、下痢の症状がなくても治療の対象になります。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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