偽膜性腸炎の治療の第一選択薬を教えてください。
患者さんの状態に応じてメトロニダゾール、バンコマイシン、フィダキソマイシンなどの薬剤を選択します。
患者さんが初めて偽膜性腸炎になった場合(初発)か再発した場合か、重症かどうかなどによって、偽膜性腸炎の治療の第一選択薬は異なります。
Clostridioides difficile 感染症診療ガイドライン2022には、治療の第一選択薬として以下のような記載があります。(一部抜粋、要約)
初発で非重症の場合
第一選択薬:メトロニダゾール
重症の場合
第一選択薬:バンコマイシンまたはフィダキソマイシン
再発の場合
第一選択薬:フィダキソマイシン
ただし、必ずしも上記の通りに治療を行うとは限りません。
実際の治療では、アレルギーや副作用の有無、妊娠や授乳をしているかどうか、薬を服用できるかどうか、ショックやイレウスなどを合併しているかどうかなど、さまざまな要因から総合的に判断して治療薬を選択します。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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