偽膜性腸炎の薬で、抗生物質を飲むとお腹が張りますか?
抗生物質でお腹が張ることがあります。偽膜性腸炎の影響でもお腹が張ることがあるため注意が必要です。
偽膜性腸炎に対する抗菌薬の影響で、お腹が張ることがあります。
偽膜性腸炎の治療には、バンコマイシンやフィダキソマイシンなどの抗菌薬が使用されます。これらの薬は主に腸内で作用し、偽膜性腸炎の原因菌であるClostridioides difficile(クロストリジオイデス・ディフィシル)と、その毒素を抑える効果があります。一部の人は、服用中にお腹の張りや吐き気などの症状が出ることがあります。
ただし、偽膜性腸炎そのものの影響でも、お腹の張りや吐き気などの症状が起きることがあるため、注意が必要です。
特に、以下のような重篤な合併症が起きると、お腹の張りだけではなく、嘔吐や激しい腹痛、発熱などの症状が現れます。
- 中毒性巨大結腸症:強い炎症により腸の動きが止まり、異常に腸が拡張してしまう状態
- 腸閉塞:腸の内容物が通らなくなり、詰まってしまう状態
治療を始めても症状がよくならない場合や、急に症状が悪化した場合は、速やかに医師に相談することが大切です。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
CDI 診療ガイドライン作成委員会編.“Clostridioides difficile 感染症診療ガイドライン 2022”.日本感染症学会.https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_cdi_230125.pdf,(参照 2025-06-24).
ゼリア新薬工業株式会社.“ダフクリアⓇ錠 200mg 医薬品インタビューフォーム(2004年7月改訂 第8版)”..https://medical.zeria.co.jp/di/dafclir/pdf/%E3%83%80%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%8C%A0200mg_%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0.pdf,(参照 2025-06-24).
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