偽膜性腸炎を放置するとどうなりますか?
偽膜性腸炎を放置すると、命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
偽膜性腸炎を放置することで症状が進行し、命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
軽症の場合は、偽膜性腸炎の原因となった抗菌薬を中止、または変更することで20~25%の患者さんは自然に症状が改善します。また、脱水がある場合には、点滴による水分補給を行います。
しかし、次のような場合には、薬物療法が必要になります。
- 抗菌薬の中止で症状が改善しない
- 抗菌薬の中止が難しい
- 下痢や脱水などの症状が重い
偽膜性腸炎を放置すると、以下のような重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
中毒性巨大結腸症
強い炎症により腸が動かなくなり、異常に腸が拡張します。腸穿孔や敗血症に進展するリスクが高いです。
腸穿孔
毒素や炎症による腸へのダメージの結果、腸に穴があきます。あいた穴から腸内の便や菌がお腹の中に広がり、急性腹膜炎や敗血症などの重篤な状態になります。
敗血症
全身に細菌や毒素が広がり、強い炎症反応によって、生命を脅かす臓器障害が起きます。
偽膜性腸炎は、早期の診断と治療が極めて重要です。疑わしい症状がある場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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