糖尿病性腎臓病(DKD)には初期症状はありますか?
ほとんど自覚症状はありません。尿にごく微量のたんぱく質が出るのが最初のサインで、早期発見には定期的な検査が重要です。
初期には、患者さん自身が感じるような自覚症状はほとんどありません。腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、機能がかなり低下するまで症状が現れにくいため、自分では気づかないうちに病気が進行していることがよくあります。
そのため、自覚症状がない段階で病気のサインを見つけるには、定期的な検査が不可欠です。最も重要な初期のサインは「微量アルブミン尿」です。
これは、腎臓にある血液をろ過するフィルター(糸球体)が傷つき始め、尿にごく微量のたんぱく質(アルブミン)が漏れ出している状態を指します。この段階では、痛みや不快感などの症状はありません。
また、血液検査でわかる「eGFR(推算糸球体濾過量)」という腎臓の働きを示す数値のチェックも重要です。足のむくみ、尿の泡立ち、倦怠感といった症状が現れる頃には、病気がすでに進行している可能性が高いです。
したがって、糖尿病と診断された方は、症状がなくても年に1回は尿と血液の検査を受け、腎臓の状態を確認することが強く推奨されます。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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