副鼻腔炎の手術で死亡する可能性はありますか?また、後遺症はありますか?
過去に鼻副鼻腔炎の手術による死亡例が報告されており、後遺症が残る可能性も考えられます。
過去に副鼻腔炎の手術による死亡例が報告されています。
死亡例についてまとめた研究によると副鼻腔炎の手術中に死亡する原因の多くは、手術で使用した麻酔薬などによるショック死と言われています。
また、
- 副鼻腔炎の手術後合併症として血管の損傷(手術中に血管を傷つける)
- 見え方への影響(目の周りの組織を傷つける)
- 髄液漏(脳を包む膜が破れて髄液が漏れる)
などのリスクが考えられます。
それらの合併症に伴い複視(ものが二重に見える)、視力の低下や頭痛、ふらつき、倦怠感といった後遺症が残る可能性があります。
どのような手術にもリスクは伴います。手術を受けるかどうかに関しては主治医の先生とメリット・デメリットをよく相談したうえで決めましょう。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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副鼻腔炎(蓄膿症)とはどのような病気ですか?
鼻腔のまわりにある副鼻腔という空洞が炎症を起こす病気です。
副鼻腔炎にはどのような人がなりやすいですか?
糖尿病やぜんそくなどの持病があるとなりやすいと言われています。
副鼻腔炎が発症する原因は何ですか?
ウイルスや細菌、アレルギーなどが原因になります。
副鼻腔炎を放置するとどうなりますか?
副鼻腔の炎症が目や脳にまでじかに及んで合併症を引き起こすことがあります。
副鼻腔炎と蓄膿症の違いは何でしょうか?
いずれもほぼ同じものを指す言葉です。
副鼻腔炎ではどのような症状が見られますか?
鼻づまり、口呼吸、黄色い鼻水が出るなどがよく見られる症状です。
副鼻腔炎と症状が似ている他の病気はありますか?
鼻水がのどに垂れる感じが続く場合、慢性上咽頭炎の疑いがあります。
副鼻腔炎で、医療機関を受診する目安はありますか?
症状がよくなったり悪くなったりを繰り返している場合、早めに受診しましょう。
副鼻腔炎は、主にどのようにして診断しますか?
鼻の中の観察やCT検査を実施し、副鼻腔に膿がたまっているかどうかを確認します。
副鼻腔炎は、主にどのような検査を行いますか?
鼻の中に光を当てて目視でのぞいてみるほか、鼻の内視鏡やレントゲンなどの検査を行います。
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