副鼻腔炎(蓄膿症)
監修医師阿河 光治医療法人真生会 真生会富山病院 耳鼻咽喉科
- 更新日
- 2026/06/10
- 公開日
- 2020/09/03
副鼻腔炎とは
副鼻腔という鼻の周辺にある空洞に炎症が起こる疾患です。ウイルスや細菌が原因となります。風邪に伴って起こる一過性のものと、症状が3か月以上持続するものがあります。鼻のポリープや喘息と関連のあるタイプの副鼻腔炎は治りにくいことが知られています。
副鼻腔炎(蓄膿症)とはどのような病気ですか?
鼻腔のまわりにある副鼻腔という空洞が炎症を起こす病気です。
鼻のまわりにある副鼻腔(ふくびくう)が炎症を起こす病気です。
鼻のまわりには4つの空洞(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)があり、それらはまとめて副鼻腔と呼ばれます。
副鼻腔のはたらきは、
- 鼻の中に入ってきた小さなゴミを細かい毛の動きで排除する
- ぶつかったときの衝撃をやわらげる
- 頭の骨の重さを軽くしている
といったものだと考えられています。
この副鼻腔に何らかの原因によって炎症が起こった状態が副鼻腔炎です。
副鼻腔炎の症状
副鼻腔炎が治ったサインにはどのようなものがありますか?
鼻づまりや鼻水の改善などがあります。
副鼻腔炎が治ったサインとして以下の主症状の改善があげられます。
- 鼻づまりや鼻水の改善:鼻づまりや膿性の鼻水が徐々に改善し、通常の状態に戻ってきている
- 顔の圧迫感や痛みの緩和:顔の圧迫感や痛みが軽減され、不快感が消失している
- 頭痛の軽減:副鼻腔炎による頭痛が徐々に軽減している
- 嗅覚の回復:副鼻腔炎によって低下していた嗅覚が回復してきている
症状の改善が見られても、治療や通院を自己中断することにより再発するリスクがあるため、かかりつけ医の指示に従うようにしましょう。
副鼻腔炎が原因で頭痛になることはありますか?
膿の溜まった場所によって、おでこや目の奥などに痛みが生じ、頭が痛いと感じることがあります。
副鼻腔炎とは、頭蓋骨のなかで鼻の周囲にある副鼻腔という空洞の炎症のことを指します。この空洞はおでこや頬、目の間や目の奥にあり、これらの場所で強い炎症が生じると痛みを感じます。そのため、副鼻腔炎では特におでこや頬、目の奥に痛みを感じることが多く、それらを頭の痛みとして感じることがあります。
副鼻腔炎と症状が似ている他の病気はありますか?
鼻水がのどに垂れる感じが続く場合、慢性上咽頭炎の疑いがあります。
鼻水がのどに垂れる症状のある患者さんが、耳鼻科以外の病院で副鼻腔炎の診断を受けて長期間治療されているケースがあります。
こうした患者さんを耳鼻科で診察すると、慢性上咽頭炎というのどの炎症の病気が見つかることがあります。
症状が続く場合は耳鼻科を受診してみてください。
副鼻腔炎ではどのような症状が見られますか?
鼻づまり、口呼吸、黄色い鼻水が出るなどがよく見られる症状です。
副鼻腔に炎症が起こることで
- 鼻づまり
- においのするドロッとした黄色い鼻汁
- 口呼吸
- ほほや鼻の周囲、額の痛み
- 顔やまぶたの腫れ
- 発熱
などの症状が出ます。
慢性化すると、
- 鼻づまり
- ドロッとした鼻汁
- 頭の重たい感じ
- 嗅覚の障害
などが続きます。
副鼻腔炎の原因
副鼻腔炎が発症する原因は何ですか?
ウイルスや細菌、アレルギーなどが原因になります。
副鼻腔炎は副鼻腔の粘膜に炎症が起こる病気ですが、炎症そのものはウイルスや細菌、アレルギーなどによって起こります。
炎症によって副鼻腔の出口の穴が塞がり、空洞の中にたまった液体が排出されなくなるために、膿がたまった状態になります。
副鼻腔炎の検査・診断
副鼻腔炎は、主にどのような検査を行いますか?
鼻の中に光を当てて目視でのぞいてみるほか、鼻の内視鏡やレントゲンなどの検査を行います。
鼻の中に光を当てて目視でのぞいてみるほか、必要に応じて鼻の内視鏡やレントゲン、CT検査などを行います。
また、炎症の原因となっている細菌が何かをはっきりさせるために、鼻水を採取して培養検査を行うこともあります。
副鼻腔炎は、主にどのようにして診断しますか?
鼻の中の観察やCT検査を実施し、副鼻腔に膿がたまっているかどうかを確認します。
鼻の中の観察やCT検査で副鼻腔に膿がたまっていることが確認できれば、副鼻腔炎の診断となることが多いです。
なお、片方の鼻からだけ膿が出ている場合、歯の病気や鼻のポリープが根本の原因となっている可能性があります。
副鼻腔炎の治療・対処法
副鼻腔炎(蓄膿症)への対処法は?
塩水や専用の洗浄液を用いて鼻洗浄を行うことで症状を軽減できることがあります。お子さんの場合、道具を使って鼻水を吸ってあげるのも大切です。抗菌薬などの内服や、手術で治療することもあります。
副鼻腔炎の手術後の痛みや出血はいつまで続くのでしょうか?
手術後の痛みや出血はそれぞれ数日から1週間程度続くことがあります。
手術後の痛みに関して
手術後の痛みは、数日から1週間程度と言われています。痛みの程度は個人差がありますが、適切な鎮痛薬を使用し痛みを緩和します。
手術後の出血に関して
手術後1週間程度は出血のリスクがあります。手術後に出血がみられる場合は手術中に鼻の中に入れたガーゼを一度抜き、鼻の中の状況を確認します。その上で止血効果のある薬を浸したガーゼや綿を入れて止血を試みます。
それでも止血できない場合には、再度全身麻酔をかけ直して手術場で止血処置を行う場合もまれにあります。止血できた場合には、再度鼻の中にガーゼを入れて出血しないように鼻の中から圧迫します。
自宅退院後に鎮痛薬を内服しても我慢ができない痛みや出血がみられる際は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
副鼻腔炎の手術で死亡する可能性はありますか?また、後遺症はありますか?
過去に鼻副鼻腔炎の手術による死亡例が報告されており、後遺症が残る可能性も考えられます。
過去に副鼻腔炎の手術による死亡例が報告されています。
死亡例についてまとめた研究によると副鼻腔炎の手術中に死亡する原因の多くは、手術で使用した麻酔薬などによるショック死と言われています。
また、
- 副鼻腔炎の手術後合併症として血管の損傷(手術中に血管を傷つける)
- 見え方への影響(目の周りの組織を傷つける)
- 髄液漏(脳を包む膜が破れて髄液が漏れる)
などのリスクが考えられます。
それらの合併症に伴い複視(ものが二重に見える)、視力の低下や頭痛、ふらつき、倦怠感といった後遺症が残る可能性があります。
どのような手術にもリスクは伴います。手術を受けるかどうかに関しては主治医の先生とメリット・デメリットをよく相談したうえで決めましょう。
副鼻腔炎の手術をして後悔することはありますか?
再発の可能性や手術合併症のリスクがあります。
手術後に後悔する可能性があるのは以下の点です。
- 再発の可能性:手術をした後に副鼻腔炎が再発することがあります。特にアレルギー性の炎症が関与する好酸球性副鼻腔炎の場合は再発しやすく、手術後も定期的な通院が必要です
- 合併症のリスク:副鼻腔は目や頭蓋骨に非常に近い場所にあります。そのため、以下のリスクが考えられます
見え方への影響
目の周りの筋肉や神経を傷つけ、ものが二重に見えたり、見えにくくなる可能性があります。
髄液漏
脳を包む膜を傷つけて髄液が漏れ、頭痛やふらつきが出ることがあります。
どのような手術にもリスクは伴います。手術を受けるかどうかに関しては主治医の先生とメリット・デメリットをよく相談した上で決めましょう。
副鼻腔炎の手術はどのようなものですか?入院期間はどのくらいですか?
内視鏡を使った手術を行い、入院期間は約1週間程度であることが多いです。
副鼻腔炎に対しては内視鏡下鼻副鼻腔手術が行われます。
手術の内容
内視鏡下副鼻腔手術では鼻の中に内視鏡を挿入し、副鼻腔の炎症組織やポリープ、換気の妨げになっている骨片などを切除します。多くの場合全身麻酔で行われます。
入院期間
入院期間は概ね5日から1週間程度です。日帰り手術が可能なケースもありますが、出血リスクや術後のケアが必要な場合は数日間の入院が推奨されることがあります。
副鼻腔炎が手術後に再発した場合、どのような治療を行いますか?
局所療法や薬物療法、場合によっては再度手術を行います。
副鼻腔炎が手術後に再発した場合、まずは以下のような局所療法や薬物療法を行います。
局所療法
鼻処置
麻酔薬や血管収縮薬を使って鼻の中の腫れを抑え、粘り気のある鼻水を吸引して鼻の通りをよくします。
鼻洗浄(鼻うがい)
鼻洗浄は、生理食塩水を用いて鼻腔内を洗浄する方法です。これにより、粘液や細菌などを洗い流し、鼻の炎症を改善します。
薬物療法
抗菌薬
細菌感染や慢性的な炎症を抑える目的で、抗菌薬を使用します。
気道粘液調整
副鼻腔内の粘度を低下させ、排出を容易にする効果があります。
ステロイド
鼻内の炎症を抑えるために、点鼻薬や内服薬のステロイドを使用します。
それでも改善がない場合には、以下のような治療を行います。
手術
前回の手術で鼻の中の空間が十分に広がっていない場合には、再手術を行うことがあります。
生物学的製剤
鼻茸を伴う副鼻腔炎の場合は生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセントⓇ︎)を使用して治療する場合があります。使用するためにさまざまな条件があります。
副鼻腔炎で喉の痛みが治らないことはありますか?どのような治療を行いますか?
副鼻腔炎そのものが喉の痛みを引き起こすことはありません。通常は副鼻腔以外に、喉の痛みを引き起こす原因があると考えます。
副鼻腔炎は鼻の周囲にある空洞である副鼻腔の炎症であり、副鼻腔炎そのものが喉の痛みを引き起こすことはありません。
ただし、副鼻腔炎とともに以下のような喉の痛みを引き起こすような病気が合併している可能性はあります。
風邪
風邪は、ウイルス感染によって引き起こされる上気道の感染症です。風邪は鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、くしゃみなどの症状を伴います。副鼻腔炎は風邪の一部として発生することがあり、風邪に伴う喉の痛みが副鼻腔炎と一緒に現れることがあります。
咽頭炎
咽頭炎は、細菌やウイルスなどが原因で発生し、喉の痛みや赤み、腫れを伴います。副鼻腔炎と同時に咽頭炎が発生することがあり、これによって喉の痛みが生じることがあります。
喉頭炎
喉頭炎は、声帯を含む喉頭の炎症を指します。主な原因はウイルス感染、過度の声の使用、刺激物への曝露などです。喉頭炎は喉の痛み、声のかすれ、声が出にくくなるなどの症状を引き起こします。
どのくらいの期間で副鼻腔炎は治りますか?
急性のものは治るまでに1ヶ月程度、慢性化したものは2~3ヶ月かかります。
急性のものであれば早くて1〜2週間程度、長くても1ヶ月ほどで治ることが多いです。
慢性化したものは薬による治療だけで治すことが難しく、治るとしても2〜3ヶ月ほど時間がかかります。
場合によっては手術が必要になることもあります。
副鼻腔炎は自然に治りますか?
自然に治るものが多いですが、抗生剤を飲んだほうがいい場合もあります。
自然に治るものが多いですが、抗菌薬を飲んだほうがいい場合もあります。
以下の要因は副鼻腔炎を治りにくくするものと考えられています。
- 幼齢(3歳未満)である
- 集団保育をしている
- 高齢(70歳以上)である
- 糖尿病などの持病がある
また、大人であっても慢性化した副鼻腔炎は自然には治りにくいです。
副鼻腔炎の治療開始から治るまでの流れを教えてください。
経過観察もしくは抗菌薬の投与で治ることが多いです。
軽症の場合は数日間で治ることが多いため、ひとまず経過観察を行います。
それでもよくならない場合には抗菌薬を投与します。
慢性化した場合にはしばらくのあいだ抗菌薬を投与しますが、それでも治らない場合には手術が必要となります。
副鼻腔炎は、一般的にどのような治療を行いますか?
抗菌薬や薬の吸入による治療が中心になることが多いです。
抗菌薬や薬の吸入による治療が中心になることが多いです。
ただし、慢性化すると薬による治療だけでは治すことは難しくなるため、副鼻腔の手術を検討することもあります。
副鼻腔炎の種類によってはステロイドによる治療も有効です。
受診の目安・何科を受診するべきか
副鼻腔炎では、何科を受診したらいいですか?
基本的には耳鼻咽喉科を受診してください。
副鼻腔炎の診断には鼻の内視鏡やレントゲン、CT検査が有用なため、それらの設備の整った医療機関を受診しましょう。
基本的にはお近くの耳鼻咽喉科・頭頸部外科で問題ありません。
副鼻腔炎で、医療機関を受診する目安はありますか?
症状がよくなったり悪くなったりを繰り返している場合、早めに受診しましょう。
症状がよくなったり悪くなったりを繰り返している場合、炎症が慢性化している可能性が高いです。
是非なるべく早く、最寄りの耳鼻科を受診しましょう。
また、目の周りのはれ、手足の麻痺、嘔吐などの症状が出たときはすぐに病院を受診してください。
副鼻腔の炎症が目や脳にまで及んでいるおそれがあります。
場合によっては緊急で手術を行う必要があります。
副鼻腔炎を放置するとどうなりますか?
副鼻腔の炎症が目や脳にまでじかに及んで合併症を引き起こすことがあります。
まれではありますが、副鼻腔の炎症が目や脳にまでじかに及んで合併症を引き起こすことがあります。
これらの合併症が生じたときは、抗菌薬の投与や手術を早急に行います。
場合によっては、目が見えなくなる・手足が動かなくなるなどの重い後遺症が残ることがあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)の専門医がいる近くの病院はありますか?
副鼻腔炎(蓄膿症)の専門医がいる病院を見る副鼻腔炎の薬
副鼻腔炎は、主にどのような薬を飲んで治療しますか? また、副作用はありますか?
抗菌薬を飲んで治療することが多いです。下痢の副作用が出ることがあります。
炎症の原因と考えられる細菌に対して効き目のある抗菌薬を用いることが多いです。
慢性化している場合も、炎症を抑えるために抗菌薬を長期にわたり使用することがあります。
副作用として、腸内細菌が薬の影響を受けることで下痢を起こすことがあります。
副鼻腔炎の経過・予後
副鼻腔炎の薬はいつまで飲む必要がありますか?
炎症が慢性化している場合、抗菌薬を数ヶ月間内服することがあります。
炎症が慢性化している場合、抗菌薬を数ヶ月間にわたって内服することがあります。
心配であれば主治医の先生に相談してみてください。
副鼻腔炎の予防
副鼻腔炎の予防法はありますか?
できるだけ風邪をひかないこと、風邪をひいても長引かせないことが大切です。
副鼻腔炎は風邪がきっかけになることが多いので、風邪をひかないように体調管理を行うことが大切です。
基本的なことですが、手洗いやうがい、マスクの適切な使用を心がけましょう。
万が一風邪をひいてしまったときは、しっかり休養をとって早めに治すようにしましょう。
対処法・セルフケア
かんでもかんでも鼻水が出る場合の対処法はありますか?何が原因ですか?
風邪やアレルギー、鼻副鼻腔炎などが挙げられますが、それぞれに適した対処法があります。
鼻をかんでもかんでも鼻水が出る場合、いくつかの原因と対処法が考えられます。
風邪による鼻水
- 鼻洗浄
- 加湿
- 水分補給
- 安静と休養
アレルギー性鼻炎(花粉症など)による鼻水
- 抗アレルギー薬の使用
- アレルゲンの回避
- 鼻洗浄
- 加湿
副鼻腔炎(蓄膿症)による鼻水
- 抗菌薬などの薬物療法
- 鼻洗浄
- 加湿
寒暖差による鼻水
- 室温の調整
- 加湿
など
セルフケアで対応できるものもありますが、症状が続ようであれば耳鼻咽喉科を受診し、診断と治療を受けましょう。
副鼻腔炎を早く治すにはどうしたらいいですか?自力で治せますか?
医療機関を受診して適切な治療方針を立てることが早く治すためには重要です。
軽症の副鼻腔炎の場合、抗菌薬などの薬を内服しなくても自然に治ることもあります。
しかし、副鼻腔炎がより重症である場合には内服薬や点鼻薬による治療を行わないと慢性化することもあります。そのため、医療機関を受診して適切な治療方針を立てることが早く治すためには重要です。
以下に副鼻腔炎の治療選択肢をお示しします。
医療機関での治療
- 抗生物質や去痰薬などの投薬治療
- 鼻の処置やネブライザー
- 内視鏡下鼻副鼻腔手術
自宅でのケア
- 蒸しタオルを鼻に当てて蒸気を吸入
- 鼻洗浄キットを使用した鼻うがい
副鼻腔炎に効く飲み物や食べ物はありますか?
ありません。
副鼻腔炎に効果のある飲み物や食べ物はありません。
ただし、研究段階ではありますが、アレルギー性の炎症が関与する「好酸球性副鼻腔炎」と呼ばれるタイプの副鼻腔炎では、納豆が症状改善に役立つ可能性が指摘されています。
好酸球性副鼻腔炎では、鼻の粘膜にフィブリンという血液の凝固成分がたまり、それが鼻茸の形成につながります。
納豆に含まれるナットウキナーゼにはフィブリンを溶かす作用があるため、納豆が鼻茸や粘り気のある鼻水の改善に役立つと考えられています。
妊娠中に副鼻腔炎(蓄膿症)になった場合、どうしたらいいですか?
産婦人科の主治医に相談の上、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
妊娠中は鼻の粘膜がむくむことで、副鼻腔炎になりやすいです。
もし、妊娠中に黄色い鼻水、鼻づまり、顔面の重たい感じが出現した場合には副鼻腔炎が疑われますので、産婦人科の主治医に相談の上耳鼻咽喉科を受診しましょう。
その上で、ご自宅でも以下のようなセルフケアが可能です。
蒸気吸入で鼻を温める
蒸気を吸入することで鼻の通りがよくなり、症状が楽になる場合があります。蒸しタオルや加湿器を使い、適度な湿度を保つと効果的です。
鼻洗浄で鼻腔を清潔に保つ
市販の鼻洗浄キットを使用し生理食塩水で鼻を洗浄することで、鼻腔内の膿を取り除き、症状の軽減が期待できます。
副鼻腔炎に対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?
最近では、鼻副鼻腔炎の治療に鼻洗浄が補助的な治療として推奨されています。
副鼻腔炎の治療に鼻洗浄が補助的な治療として推奨されています。手術後のケアとしても鼻洗浄の有効性が認識されるようになり、専用の器具(ハナクリーンⓇ︎、サイナス・リンスⓇなど)が販売されています。
以下に鼻洗浄による効果と注意点についてまとめました。
鼻洗浄の効果
- 異物の除去:
鼻洗浄は、鼻水に含まれるアレルゲンや起因菌、炎症を引き起こす物質を物理的に洗い流します。
- 鼻の加湿:
鼻腔内を加湿することで、鼻の中の小さな毛(線毛)の動きを良くし、異物を排出しやすくします。
鼻洗浄の注意点
- 人間の鼻副鼻腔は狭く、病変が深い場所にあるため、効果的な治療には手術との併用が必要な場合があります
- 鼻茸(鼻の中にできるポリープ)が鼻の中に充満している場合、鼻が狭くなっているため、無理に鼻洗浄を行うことは推奨されない場合があります
鼻洗浄は副鼻腔炎の治療に有効ですが、個々の症状や状態に応じて適切に行うことが重要です。
副鼻腔炎の薬が効かない場合はどうしたらよいですか?
薬を飲んだり吸入したりしてもよくならない場合、手術を検討します。
副鼻腔炎の薬が効かない場合、以下を目的として、内視鏡を用いた鼻の手術を行うことがあります。
- 副鼻腔の通気をよくする
- 副鼻腔にたまった膿を外に出す
- 炎症を起こしている副鼻腔の粘膜を正常な状態にする
手術を行う必要性については、主治医の先生と相談してみましょう。
副鼻腔炎(蓄膿症)で日常生活でやってはいけないことはありますか?
鼻をすする・ほじるなどの行動は控えましょう。
鼻をすする・ほじるなどの行動は控えましょう。
鼻をすすることは中耳炎の、ほじることは鼻の入口の炎症や鼻血の原因となります。
副鼻腔炎に関連するその他の質問
黄色いネバネバした鼻水が出る原因はなんですか?
鼻や副鼻腔で細菌やウイルスを排除しようとする反応の結果、黄色いネバネバした鼻水が出ます。
副鼻腔炎で黄色いネバネバした鼻水が出るのは、鼻や副鼻腔の粘膜が感染や炎症を起こし、その結果として膿が生成されるためです。
体が感染と戦う過程で、好中球という白血球が集まり、感染した細菌やウイルスと戦います。この過程で放出される酵素や細菌の死骸が膿となり、鼻水が黄色くなります。
黄色いネバネバした鼻水は、感染や炎症が続いているサインであるため、長引く場合や悪化している場合は、慢性化する前に耳鼻咽喉科での診察が推奨されます。
副鼻腔炎の場合、鼻水で顔が痛くなるのはなぜですか?
たまった膿が副鼻腔を圧迫するためです。
副鼻腔炎では、ほほ(上顎洞)やおでこ(前頭洞)、目と目の間(篩骨洞)、目の奥(蝶形骨洞)にある副鼻腔という空洞に炎症を起こして膿がたまります。
副鼻腔が炎症や腫れにより閉塞し、粘液や膿が正常に排出されなくなると、内部に圧力がかかります。この圧力が顔や額、目の周りに痛みを感じさせます。
また、副鼻腔内の粘膜が炎症を起こすと、周辺の神経が刺激され、顔や頭部に痛みが伝わりやすくなります。副鼻腔内は神経が多く集まっているため、炎症によるわずかな圧力でも強い痛みを感じることがあります。
これらの痛みは、副鼻腔の圧力が軽減されない限り続くため、副鼻腔炎の治療で排出を促し、炎症を抑えることが重要です。
副鼻腔炎で寒気や関節痛がみられることはありますか?
発熱前に寒気がみられることはありますが、関節痛は一般的ではありません。
寒気について
体はウイルスや細菌の感染に反応して、免疫を活性化するために発熱が起こります。体温が上がる前に寒気を感じることがあり、これは風邪やインフルエンザと同様に、副鼻腔炎でもみられることがあります。
関節痛について
関節痛は、インフルエンザなど一部の感染症でよくみられる鼻炎や発熱、咳以外に現れる症状ですが、副鼻腔炎では一般的にみられる症状ではありません。
副鼻腔炎による症状は主に鼻水や鼻づまり、顔面痛、頭痛が中心で、全身の関節痛が出るケースはまれです。ただし、他の感染症が併発している場合には関節痛が出ることもあります。
副鼻腔炎では下痢を併発することはありますか?
副鼻腔炎の治療で使用する抗菌薬の副作用で下痢になることがあります。
副鼻腔炎そのものが下痢を引き起こすことはありません。
ただし、副鼻腔炎の治療に使用される抗菌薬の副作用として下痢を引き起こすことがあります。抗菌薬は副鼻腔炎の細菌だけでなく、腸内細菌にも影響を与えるのがその原因です。
そのため、抗菌薬を使用する場合にはミヤBMⓇ︎やビオフェルミンRⓇ︎などの整腸剤を使用する場合があります。
治療中に下痢の症状が現れた場合は、医師に相談することが重要です。また、下痢以外にも気になる症状が出現した場合は速やかに医師に相談しましょう。
ピンク色の鼻水が出る原因はなんですか?
鼻粘膜の傷や炎症が原因のことが多いです。
ピンク色の鼻水が出る原因は、鼻水にわずかな血液が混ざっていることが多く、以下のような要因が考えられます。
副鼻腔炎
副鼻腔炎があると、鼻の内部で炎症が起こり、粘膜が弱くなって出血しやすくなることがあります。
特に、慢性的に炎症が続く場合は、鼻水に血が混ざりやすく、ピンクや赤みがかった色の鼻水になることがあります。
強く鼻をかむ
鼻を頻繁にかんだり、強くかむことが続くと、粘膜が傷ついて出血しやすくなります。この血液が鼻水に混ざることで、ピンク色になることがあります。
鼻の粘膜の傷や乾燥
冬場や乾燥した環境、エアコンの使用などで鼻の粘膜が乾燥すると、粘膜が傷つきやすくなり、軽い出血が起こることがあります。この少量の血液が鼻水に混ざると、ピンク色に見えることがあります。
白いネバネバした鼻水が出る場合、治りかけなのでしょうか?
鼻副鼻腔炎が治る過程で、もともと黄色かった鼻水が白〜透明になっていきます。
白いネバネバした鼻水が出る場合、一般的には副鼻腔炎が治りかけている兆候である可能性が高いです。
鼻水の色や性状は症状の進行状態を示唆することがあります。
黄色や緑色の鼻水
体内で感染と戦っている状態のサイン。炎症が進んでいる可能性もあります。
白く粘り気のある鼻水
感染が治りかけている状態で、体がウイルスや細菌を排除しつつあるサインです。
ただし、症状が長引いたり、鼻水が出続けたりする場合は、まだ治りきっていなかったり、別の病気の可能性もあるため、医師に相談することをおすすめします。
副鼻腔炎では口臭に変化が出ることはありますか?
鼻副鼻腔炎による、鼻づまりや後鼻漏が起因して口臭が悪化する可能性はあります。
副鼻腔炎にみられる主症状によって口臭が悪化する可能性は考えられます。
口臭に影響する可能性のある症状は以下の通りです。
- 鼻づまり:
鼻が詰まることで口呼吸が増え、口の中が乾燥して細菌が増えやすくなることで口臭が発生する可能性があります。
- 後鼻漏:
膿性の鼻水が喉に流れ込むことで口臭が悪化する可能性があります。
副鼻腔炎の治療が口臭改善に有効であるため、口臭が続く場合には副鼻腔炎のチェックも重要です。
副鼻腔炎の場合、顔つきに変化は出ますか?
まれではありますが、膿が目の周囲などにたまることで顔が腫れる可能性があります。
多くの場合、副鼻腔炎で顔つきに変化が出ることはありません。
しかし、副鼻腔炎が重症化し、膿が目の周りにたまる(眼窩内膿瘍)ことで、目の周囲が赤く腫れ上がり顔つきが変化する患者さんの例が報告されています。
そのような場合には物が二重に見えたり、視力が落ちることがあり、緊急で治療が必要となります。
副鼻腔炎発症後に顔つきが変化するほどの腫れがみられる場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な診断を受け治療を開始することをおすすめします。
副鼻腔炎(蓄膿症)の膿の臭いは他人にわかるものですか?
近くにいる人にも膿の臭いが伝わる可能性があります。
副鼻腔炎(蓄膿症)の膿の臭いは、基本的に本人が感じることが多いですが、重度の場合や口臭として発生する場合には、他人にもわかることがあります。
以下の要因が、臭いが他人にわかるかどうかに関わってきます。
- 膿の量:
副鼻腔炎が重症化し、膿が大量にたまると、臭いが強くなります。このため、息に混ざって鼻や口から臭いが外に漏れ出しやすくなり、他人にもわかる可能性が高まります。
- 鼻づまり:
鼻が詰まることで口呼吸が増え、口の中が乾燥して細菌が増えやすくなることで口臭が発生する可能性があります。
匂いがしない・わからない場合、副鼻腔炎の可能性はありますか?
「匂いがしない」、「匂いがわからない」は鼻副鼻腔炎の主症状です。
「匂いがしない」、「匂いがわからない」は副鼻腔炎の主症状ですが、それだけでは、断定することはできません。
副鼻腔炎の代表的な自覚症状は、以下の通りです。
これらの症状を放置すると症状の程度が強くなったり、慢性化する場合もあります。
上記の症状を自覚した場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断を受け早めに治療を開始することをおすすめします。
副鼻腔炎(蓄膿症)のにおいはどのように例えられますか?
鼻副鼻腔炎による膿の臭いは、腐敗臭や生ゴミのような臭いに例えられることがあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)による鼻や痰の臭いは、しばしば不快なものと感じられます。
人によって感じ方は異なりますが、以下のような表現で例えられることがあります。
- 腐った卵の臭い
- 腐敗臭
- 生ゴミのような臭い
- 排水溝の臭い
- 金属臭
- アンモニア臭
- 湿ったカビの臭い
- 腐った魚の臭い
- ネギや玉ねぎが腐ったような臭い
- 汗臭や体臭のようなにおい
副鼻腔炎による臭いは、特に膿がたまり炎症が続くことで強くなります。治療が進み炎症が治り膿が排出されると改善されます。
悪化すると生活に支障をきたすこともあるため、早期の治療が大切です。
痰や鼻くそが臭いのはなぜですか?
白血球や微生物の死骸が臭いの原因となっている可能性があります。
痰には、白血球や微生物の死骸が含まれていることが多く、これが臭いの原因となることがあります。
感染や炎症が起こると、体は白血球を使って細菌やウイルスと戦います。白血球が病原菌と戦った後、死骸となって痰に混ざり、微生物の分解物や白血球の残骸が痰の中で腐敗して悪臭を放つことがあります。
この臭いは特に副鼻腔炎や気管支炎などの感染症があるときに強くなることがあり、細菌の分解物と、炎症反応の一環として生成される代謝物が痰に含まれることで、臭いがさらに増すこともあります。
このような場合、痰の臭いが気になるようであれば、耳鼻咽喉科での診察を受けることが推奨されます。
鼻の穴の中や奥、鼻息が臭いですが、副鼻腔炎の可能性はありますか?
鼻の穴の中や奥、鼻息が臭く、膿性の鼻水も出ている場合は鼻副鼻腔炎の可能性もあります。
鼻の穴の中や奥、鼻息が臭く、膿性の鼻水も出ている場合は副鼻腔炎の可能性もあります。
副鼻腔炎の主症状のひとつとして、膿性の鼻水がみられ、その鼻水が喉に流れ込むことがあります。そのため、鼻の穴の中や奥、鼻息が臭くなることがあります。
また、鼻づまりにより口呼吸が増え、口の中が乾燥して細菌が増えやすくなることで口臭が発生する可能性もあります。
自身で匂いの違和感を自覚した際は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
副鼻腔炎で腫れがわかる写真やイラストはありますか?
解説欄のイラストをご参照ください。
副鼻腔炎の代表的な自覚症状は、以下の通りです。
鼻鏡検査の所見ではイラストのように腫れていることが多いです。また、10~20%の頻度で鼻の中にポリープ(鼻茸)が見られます。
副鼻腔炎には、風邪の後などに生じる一般的な副鼻腔炎の他にアレルギー性の炎症が関与する好酸球性副鼻腔炎の2種類があります。
医療機関を受診し、適切な診断を受け早めに治療を開始することをおすすめします。
副鼻腔炎で視力低下した場合、回復しますか?
適切な治療を受ければ視力が治療前より回復することもあります。
副鼻腔炎が原因で視力が低下した場合でも、適切な治療を受ければ治療前よりも視力が回復することもあります。
具体的には、膿を排出する手術、抗生物質やステロイドの投与などの治療が行われます。治療が早めに行われるほど、視力の回復が期待できるとされています。
副鼻腔炎が原因で目に問題が起こると、視力が急激に悪くなることが多いです。そのような状況は耳鼻咽喉科の病気の中でも特に緊急性が高いもののひとつです。
視力が元に戻らない状態を避けるためには、早めに医療機関を受診して、診断を受け適切な治療を行うことが重要です。
副鼻腔炎で目の腫れや痛みがみられる場合、失明することはありますか?
副鼻腔炎による目の合併症が重症化すると失明する可能性もあります。
海外の研究報告によると、副鼻腔炎による眼窩合併症(目の周りの合併症)を伴う159人の患者さんを調査した結果、159人のうち4人は永久的に失明したという報告があります。
視力が元に戻らない状態を避けるためには、早めに医療機関を受診する必要があります。
内視鏡検査やCT検査により副鼻腔炎の診断を受け、目の周りの圧力を減らす手術やステロイドによる治療などを行うことが重要です。特に進行した症例では、即座の対応が視力保護に不可欠です。
副鼻腔炎で熱が出ることはありますか?
副鼻腔炎によって発熱することもあります。
副鼻腔炎は、症状が続く期間の長さによって大きく2種類に分けられます。①発症から4週間以内のものは「急性副鼻腔炎」、②症状が3ヶ月以上続くものは「慢性副鼻腔炎」と呼ばれます。このうち、急性副鼻腔炎は急性の細菌感染が原因であることが多いため、熱が出ることがあります。
副鼻腔炎は加湿と除湿、どちらが有効ですか?
副鼻腔炎の症状緩和には、基本的には加湿が有効です。
副鼻腔炎のつらい症状をやわらげるには、基本的には加湿が有効です。
特に空気が乾燥していると、鼻の中の粘膜も乾いてしまい、痛みや不快感が強くなることがあります。
そんなときは、加湿器を使って湿度を40~60%くらいに保つと、鼻の中がうるおって楽になります。
ただし、湿度が高すぎるとカビやダニが増えて、逆にアレルギー症状を悪化させることもあるので注意が必要です。
湿度が高いと感じるときは、除湿機やエアコンの除湿機能を使って調整しましょう。
つまり、乾燥しすぎず、じめじめしすぎず、ちょうどいい湿度を保つことが、副鼻腔炎には効果的です。
部屋の湿度計などを使って、こまめにチェックしてみてください。
デスクワークで副鼻腔炎は悪化しますか?
デスクワークそのものが副鼻腔炎を直接悪化させるわけではありません。
デスクワークそのものが、副鼻腔炎を直接悪化させるわけではありません。
ただし、長時間のデスクワークにともなう生活の仕方や職場の環境が、副鼻腔炎の症状を悪くすることがあるかもしれません。
例えば、ずっと同じ姿勢で座っていたり、前かがみの姿勢を続けていると、鼻の奥にたまった膿や粘液が流れにくくなり、炎症が悪化することがあります。
もし、鼻づまりや顔の重だるさなどの症状が長く続いたり、ひどくなってきたら、早めに耳鼻科で相談することが大切です。
副鼻腔炎によるくしゃみを抑える方法はありますか?
くしゃみが続く場合は、副鼻腔炎ではなく、アレルギー性鼻炎などが考えられるため、原因を特定することが大切です。
副鼻腔炎では、主な症状として鼻づまりやドロッとした鼻水、頭の重さや顔の痛みなどがあります。
一方で、くしゃみは副鼻腔炎のよくある症状ではなく、アレルギー性鼻炎や風邪など、別の原因によって起こることが多いです。
もし、くしゃみが何日も続いてつらい場合は、副鼻腔炎とは別の病気が関係している可能性もあるため、無理に我慢せずに、病院で診てもらいましょう。
原因をしっかり調べてもらい、それに合った治療を受けることが大切です。
副鼻腔炎の睡眠対策に枕の高さは関係がありますか?
枕の高さを工夫することで、呼吸がしやすくなり、副鼻腔炎による鼻づまりで眠れないときの対策になることもあります。
枕の高さを工夫することで、呼吸がしやすくなり、副鼻腔炎による鼻づまりで眠れないときの対策になることもあります。
特に、鼻づまりがつらいときは、枕を少し高くして上半身を起こすような姿勢で寝ると、呼吸が楽になることがあります。
これは、平らに寝ると鼻の中にたまった膿や粘液が流れにくくなるためで、重力の助けを借りて鼻の通りをよくする工夫です。
枕を重ねたり、クッションで角度をつけたりして、自分が一番呼吸しやすい姿勢を探してみてください。
副鼻腔炎による鼻づまりを放っておくと、睡眠不足だけでなく体調不良にもつながることがあります。
つらい症状が続くときは、無理せず早めに耳鼻科を受診することが大切です。
参考文献
Pei-Rung Yang et al. Effects of sitting, supine, and prone postures on nasal patency in individuals with obstructive sleep apnea syndrome. BMC Pulmonary Medicine. 2024, 445, .
Yun-Ting Wang et al. Nasal Patency in Sitting, Supine, and Prone Positions in Individuals with and without Allergic Rhinitis. Life (Basel). 2023, 13, 1226.
副鼻腔炎の鼻づまりで眠れない場合はどうすればいいですか?
副鼻腔炎の鼻づまりは鼻洗浄などが有効ですが、症状が続く場合は早めに病院を受診しましょう。
副鼻腔炎による鼻づまりがつらくて眠れないときは、無理に我慢せずに、きちんとケアをすることが大切です。
まず、おすすめなのは鼻うがいです。ぬるま湯に塩を混ぜた「生理食塩水」や、市販の専用スプレーなどを使って、寝る前に鼻の中をやさしく洗い流すことで、たまった膿や粘液が出て鼻の通りがよくなり、呼吸がしやすくなります。
それでも症状が長引いたり、膿のような鼻水が出たり、顔の痛みや熱があるときは、早めに病院を受診してください。
医師からは、炎症を抑えるスプレーや、必要に応じて抗生物質が処方されることもあります。
副鼻腔炎による鼻づまりは、放っておくと睡眠不足や体調不良につながることもあるため、正しいケアと早めの受診がとても大切です。
副鼻腔炎で食べてはいけないものや飲んではいけないものはありますか?
薬を内服している方は注意が必要な場合があります。
基本的には副鼻腔炎で食べてはいけないものや飲んではいけないものはありません。ただし、薬を内服している場合には注意が必要な場合があります。
乳製品
一部の抗生物質(テトラサイクリン系やニューロキノロン系)と乳製品を一緒に摂取すると、カルシウムが薬の吸収を妨げ、効果が減少することがあります。服用時間をずらすなどの工夫が推奨される場合があります。
グレープフルーツジュース
グレープフルーツには肝臓での代謝に影響を及ぼす成分が含まれており、一部の薬と一緒に摂取すると、薬の血中濃度が高まり、過剰な効果や副作用を引き起こすリスクがあります。
アルコール
アルコールは肝臓での薬の代謝に影響し、副作用が増強されたり、薬の効果が低下することがあります。服用中はアルコールを控えるのが望ましいです。
内服薬との相互作用を避けるため、これらの食品や飲み物に注意し、服用している薬については医師や薬剤師に確認することが推奨されます。
鼻水が出る仕組みがわかる図やイラストはありますか?
解説欄をご参照ください。
鼻水は、鼻腔内でのさまざまな刺激や異物に対する防御反応として分泌される液体です。
鼻腔内の粘膜には「杯細胞」や「鼻腺」という粘液を分泌する細胞や組織が多数存在します。鼻腔内の異物(ウイルスや細菌、花粉、ホコリなど)による刺激が知覚神経に伝わると副交感神経が活性化され、腺組織から粘液(鼻水)を多く分泌して異物を洗い流そうとします。
アレルギー性鼻炎で広く使用される抗ヒスタミン薬は、アレルゲンが侵入すると放出されるヒスタミンによる知覚神経の刺激をブロックして鼻症状を緩和します。
気管支炎と副鼻腔炎は関係ありますか?
気管支炎と副鼻腔炎は密接に関連しています。
気管支と副鼻腔はどちらも「気道」と呼ばれる空気の通り道であり、互いに密接に関連しています。
このため、気管支炎と副鼻腔炎は「同じ気道に属する病気」として捉えられ、「ワンエアウェイワンディジーズ(One Airway、 One Disease)」という考え方で扱われます。
気道の炎症には、さまざまな種類の白血球が関与します。例えば、細菌感染で増加する好中球や、アレルギー反応で増加する好酸球です。
慢性的な好中球性の炎症が気管支と副鼻腔に同時に起こる「副鼻腔気管支症候群」、好酸球性の炎症が原因となる「好酸球性副鼻腔炎」や「喘息」といった病気も、気道全体に影響を及ぼすことが多く、気道を一貫して管理することが重要です。
副鼻腔炎(蓄膿症)で膿を出す方法で鼻うがいは有効ですか?
有効です。
鼻うがい(鼻洗浄)は副鼻腔炎で膿を出す方法として有効であるとされています。
具体的には、以下の点が挙げられています。
炎症物質の除去
鼻うがいは、鼻腔内に滞留している細菌やウイルス、アレルゲン、炎症性物質を物理的に洗い流すことで、炎症を軽減することができます。
線毛運動の促進
鼻腔内を加湿することで、線毛運動(鼻腔内の微細な毛の動き)を促進し、粘液の排出を助けてくれます。
症状の緩和
鼻づまりや鼻水、痛みなどの症状を緩和する効果があります。
このように、鼻うがいは副鼻腔炎の症状を緩和し、治療の一環として推奨されています。ただし、使用する器具や方法については、適切な指導を受けることが重要です。
副鼻腔炎(蓄膿症)で膿を出すのに効果的なマッサージやツボはありますか?
迎香や合谷といったツボがあることが知られています。
副鼻腔炎の症状がある場合にはまず医療機関を受診して医師の診断と治療を受けましょう。
その上でご家庭でできる東洋医学的なセルフケアとして鼻副鼻腔炎の症状緩和とためのツボがあります。
迎香(げいこう)
- 場所:鼻の両側、鼻の付け根の小鼻の横にあります
- 押し方:指で軽く押し、円を描くようにマッサージする。1回につき5秒間押し、少しずつ圧をかけるようにします
- 効果:鼻の通りを良くし、鼻詰まりを和らげる効果が期待できます
合谷(ごうこく)
- 場所:手の親指と人差し指の付け根の間
- 押し方:反対側の親指でしっかりと5秒押し、2~3秒休む。これを数回繰り返します
- 効果:顔全体の血行を促進し、鼻詰まりの緩和や痛みの軽減をサポートします
悪化した副鼻腔炎に馬油は効果はありますか?
副鼻腔炎で馬油の使用を推奨することは一般的にはありません。
馬油は、馬の脂肪から抽出された天然の油で、古くから保湿やスキンケアの目的で使われてきたようです。
日本や中国などのアジア諸国では伝統的な民間療法として親しまれ、皮膚のトラブルや乾燥対策、火傷や傷の治療サポートに使われてきた歴史があります。
馬油を綿棒につけて鼻の中に塗布することで、粘膜を保護し乾燥を防ぐ保湿効果を謳った商品があるようですが、それを使用することで、副鼻腔炎の治療に効果的に作用するかどうかは不明です。
ストレスで副鼻腔炎(蓄膿症)になる可能性はありますか?
ストレスが間接的に副鼻腔炎のリスクを高めることはあります。
ストレスが直接的に副鼻腔炎(蓄膿症)を引き起こすわけではありませんが、ストレスが間接的に副鼻腔炎のリスクを高めることはあります。
ストレスは睡眠不足や食生活の乱れを引き起こしやすく、それが免疫力の低下や体調の悪化につながります。このような状態が続くと、ウイルスや細菌に対する抵抗力が落ち、副鼻腔炎にかかりやすくなります。
十分な睡眠、バランスの取れた食事、リラクゼーションを取り入れることで、体の抵抗力を維持し、副鼻腔炎の予防につながります。また、運動や趣味の時間を増やすことで、ストレスを管理することも有効です。
花粉症から副鼻腔炎になる可能性はありますか?
花粉症による鼻粘膜の腫れなどが原因で副鼻腔炎になることはあります。
花粉症が原因で副鼻腔炎(蓄膿症)になることはあります。花粉症によるアレルギー性鼻炎が長引くと、鼻の粘膜が炎症を起こして腫れ、副鼻腔(鼻の周りの空洞)の排出がうまくいかなくなることがあるからです。
このため、副鼻腔に粘液がたまりやすくなり、細菌が増殖して副鼻腔炎に進行することがあります。
花粉症の症状に加えて、黄色や緑色の鼻水、顔や額の痛み、鼻づまりが長引く場合は副鼻腔炎の可能性がありますので、主治医の先生に相談しましょう。
副鼻腔炎の場合、お酒(アルコール)は飲んでも良いですか?
適量であれば問題ないことが多いですが、薬を内服している場合には医師または薬剤師に相談しましょう。
適量であれば問題ないことが多いですが、副鼻腔炎の治療中は以下の点からアルコールの摂取は避けたほうが無難です。
血管の拡張
アルコールを摂取すると血管が拡張され、鼻や副鼻腔の粘膜が充血しやすくなります。これにより鼻づまりや副鼻腔の圧迫感が悪化し、症状が重くなることがあります。
薬との相互作用
副鼻腔炎の治療には、抗生物質などの薬が使われることが多いですが、アルコールと一緒に摂取することで副作用が増強されたり、薬の効果が低下することがあります。
特に薬を内服している場合には、医師または薬剤師に相談しましょう。
副鼻腔炎は鼻をかむと治るのでしょうか?鼻はすすらない方がいいですか?
適切に鼻をかんで膿を出すことは大切です。鼻を頻回にすすると中耳炎のリスクになります。
副鼻腔炎で鼻をかむことについて
副鼻腔炎では鼻や副鼻腔に膿がたまります。鼻をかむことでたまった膿を出すことは治療の上で重要です。鼻をかむ時は片方ずつ優しくかむようにしましょう。
強くかむと鼻や耳を痛めます。鼻のかめない小さいお子さんは、大人が鼻水吸引の機械(メルシーポットⓇ︎など)を用いて鼻水を吸ってあげると治りが早いです。
副鼻腔炎で鼻をすすることについて
鼻をすすると、鼻の奥にある耳管を通じて耳の中が陰圧になります。すると、中耳に液体がたまる状態(滲出性中耳炎)となり、難聴や耳のつまった感じ、耳の痛みの原因となります。未就学児は特になりやすいと言われています。
副鼻腔炎で痛みがある場合、緩和方法はありますか?
蒸しタオルや加湿器を使用することで痛みを緩和できることがあります。
副鼻腔炎で痛みがある場合、以下のような緩和方法が役立ちます。
これらは症状の緩和を目的としたもので、副鼻腔炎の根本治療には医師の診断と適切な治療が必要です。
蒸しタオルの使用
蒸しタオルを鼻の上に5~10分あてると鼻の中が加湿されることでたまった鼻水が排出されやすくなり、痛みの緩和に繋がります。
加湿器の使用
室内が乾燥していると粘膜が乾燥して痛みが増すため、加湿器で湿度を保つと効果的です。湿度は40~60%に保つと、鼻や喉の粘膜の潤いが保たれ、痛みの軽減につながります。
鼻洗浄(鼻うがい)
生理食塩水で鼻を洗浄すると、鼻腔内の詰まりや膿を取り除くのに役立ちます。専用の鼻洗浄器(ハナクリーンⓇ︎など)を使うと効果的です。鼻腔の通りがよくなることで、圧迫感や痛みが軽減することがあります。
鎮痛薬の使用
市販の鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を使用することで、一時的に痛みや炎症を抑えることができます。ただし、長期間の使用は避け、使用前に医師や薬剤師に相談することが望ましいです。
副鼻腔炎にバナナは効果的ですか?
バナナが直接的に鼻副鼻腔炎を治すということはありません。
副鼻腔炎にバナナが効果的であるかについて調べた研究報告は見当たりません。
しかし、バナナに含まれるビタミンなどが免疫機能のサポートに役立ち、副鼻腔炎の改善に有利な体調を整える助けになる可能性はあります。
バナナが直接的に副鼻腔炎を治すわけではありませんが、日々の栄養補給や免疫維持には役立ちます。
一方で、副鼻腔炎の改善には医師による適切な治療が必要ですので、医療機関を受診して主治医と治療方針に関して相談することが重要です。
10代や20代などの若年層でも副鼻腔炎になるリスクはありますか?
10代や20代の若年層でも鼻副鼻腔炎になりリスクはあります。
10代や20代の若年層でも副鼻腔炎になりリスクはあります。
副鼻腔炎には、一般的な副鼻腔炎とアレルギーの関与する好酸球性副鼻腔炎の2種類があります。
一般的な副鼻腔炎は、風邪などの上気道感染の後に鼻と副鼻腔(鼻の周りの空洞)で起こる感染症で、これは昔から「蓄膿症」として知られており、子供からお年寄りまで幅広い年齢層で見られます。
主な症状は以下の通りです。
- 膿のような鼻水が出る
- 鼻がつまる
- おでこや頬が痛くなる
- 後鼻漏(鼻水が喉の方に流れること)によって、咳が出る
このように、副鼻腔炎は風邪の後に起こることが多く、鼻や耳に関連する症状が現れます。
一方で好酸球性副鼻腔炎は、アレルギー性の病気であり主に成人以降に発症する病気と言われています。
非好酸球性副鼻腔炎が上顎洞(頬のあたりの副鼻腔)に炎症が集中するのに対し、好酸球性副鼻腔炎は篩骨洞(目の間の副鼻腔)に炎症が集中します。
主な特徴は以下の通りです。
- 鼻や副鼻腔の粘膜が腫れるため、副鼻腔内に病的な粘膜が充満する
- 鼻茸(鼻の中にできるポリープ)が形成される
- においが分かりにくくなる
- 喘息を伴うことがある
副鼻腔炎が繰り返すのはなぜですか?
副鼻腔内の慢性的な炎症により、細菌感染などのきっかけで炎症が増悪しやすくなっているためです。
正常な副鼻腔は換気が良好で、たまった粘液も適切に排出される状態です。
しかし、副鼻腔炎を繰り返す方の場合、副鼻腔の換気の通路が粘膜の腫れや粘液によって塞がれ、炎症を引き起こす粘液が慢性的にたまっています。そのため、細菌やウイルス感染が引き金となり、粘膜がさらに腫れて粘液が増加し、副鼻腔炎の急性増悪が起こります。
慢性的な副鼻腔の炎症を改善するためには、適切な薬物療法が重要です。しかし、それでも改善が見られない場合には、副鼻腔の手術が必要となります。
副鼻腔炎が繰り返し発症したり、なかなか治りにくい場合はどうしたら良いですか?
副鼻腔炎には局所療法や薬物療法、手術などさまざまな治療選択肢があります。まずは近くの耳鼻科を受診してみましょう。
まずは耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
副鼻腔炎がよくなったり悪くなったりを繰り返している場合、鼻の局所療法や薬物療法を試みますが、改善がみられなければ手術も検討します。
局所療法
鼻処置
麻酔薬や血管収縮薬を使って鼻の中の腫れを抑え、粘り気のある鼻水を吸引して鼻の通りをよくします。
鼻洗浄(鼻うがい)
鼻洗浄は、生理食塩水を用いて鼻腔内を洗浄する方法です。これにより、粘液や細菌などを洗い流し、鼻の炎症を改善します。
薬物療法
抗菌薬
細菌感染や慢性的な炎症を抑える目的で、抗菌薬を使用します。
気道粘液調整
副鼻腔内の粘度を低下させ、排出を容易にする効果があります。
ステロイド
鼻内の炎症を抑えるために、点鼻薬や内服薬のステロイドを使用します。
生物学的製剤
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対して、生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセントⓇ︎)を使用します。難治性(通常の治療法では効き目が薄く、治りにくいこと)の副鼻腔炎に対して使用可能であり、以前に副鼻腔の手術をしたことがある人に対して用いられることが多いです。
手術
内視鏡下鼻副鼻腔手術
鼻の内視鏡を用いて手術を行います。炎症を起こした鼻の粘膜や鼻茸を掃除したり、鼻内の細かい骨を取り除いて副鼻腔の空間を広げたりします。
副鼻腔炎は他の人にうつりますか?
副鼻腔炎が他人にうつることはありません。
副鼻腔炎そのものは、他の人にうつることはありません。
ただし、副鼻腔炎のきっかけとなるウイルスは、他の人にうつる可能性があります。そのため、手洗い・うがいやマスクの着用など、基本的な感染予防策を取ることが重要です。
副鼻腔炎にヤクルトは効きますか?
現在のところ、ヤクルトが副鼻腔炎に効くという十分な根拠はありません。
ヤクルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整える効果が知られていますが、副鼻腔炎に対して直接的な治療効果があるとの研究結果や十分な科学的根拠は今のところ示されていません。
ただし、全体的な免疫力の向上や腸内環境の改善が、副鼻腔炎の予防や回復を間接的に促す可能性は考えられます。
副鼻腔炎が繰り返し発症したり、なかなか治りにくい場合はどうしたら良いですか?
手術をしたほうがいい可能性もあるので、まずは近くの耳鼻科を受診してみましょう。
慢性副鼻腔炎がよくなったり悪くなったりを繰り返している可能性があります。
その場合、内服での治療による改善が見られなければ手術も検討します。
なお、ぜんそくをともなう慢性副鼻腔炎は手術をしても再発することがあるため、手術が終わった後の通院も大切です。
副鼻腔炎を自宅で治す方法はありますか?
症状が軽ければ、市販の鼻洗浄キットや点鼻薬を使ってセルフケアできる場合があります。
市販のキットや生理食塩水による鼻の洗浄、点鼻薬の使用などが有効なことがあります。
ただし、自力での鼻洗浄は液の温度、食塩水の濃度、やり方などを間違えると、鼻の粘膜や耳を傷める可能性があります。
セルフケアを行うときは、あらかじめ主治医の先生の指導を受けることが望ましいです。
副鼻腔炎と蓄膿症の違いは何でしょうか?
いずれもほぼ同じものを指す言葉です。
蓄膿症は慢性副鼻腔炎の俗称です。
ただし、急性副鼻腔炎を指して使われることもあります。
『広辞苑』にも「蓄膿症は普通には、慢性の副鼻腔炎の場合をいい、頬部緊張、重圧感、頭痛、悪臭ある膿性の鼻汁分泌、嗅覚障害などを伴う」という記載があります。
副鼻腔炎にはどのような人がなりやすいですか?
糖尿病やぜんそくなどの持病があるとなりやすいと言われています。
以下の持病がある人は副鼻腔炎になりやすいです。
- 糖尿病
- ぜんそく
- びまん性汎細気管支炎
また、虫歯や歯周病など、歯の病気と関連して副鼻腔炎になることもあります。
副鼻腔炎について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「副鼻腔炎(蓄膿症)」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 黄色や黄緑色の鼻水が出ますか?
- 頭痛は朝に悪化しますか?
- はな声ですか?
- 前かがみになったときに顔が痛みますか?
- 鼻の左右、両目の下あたりが痛みますか?
副鼻腔炎に関連する病気・症状
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この記事の監修医師
阿河 光治
医療法人真生会 真生会富山病院 耳鼻咽喉科・老年科
【経歴】 金沢大学医学部医学科卒業 金沢大学附属病院 金沢医科大学病院 富山県立中央病院 厚生連高岡病院 ノースカロライナ大学がんセンター
- 更新日
- 2026/06/10
- 公開日
- 2020/09/03