高校生や大人の低身長症の人は、成長ホルモン注射を使用できますか?
場合によります。治療適応は、骨年齢や成長ホルモン分泌能などによって決まります。
場合によって異なります。日本では、成長ホルモン療法は医学的な適応がある場合に限り使用されます。
治療適応は、骨年齢(男子16.0歳以下、女子14.6歳以下)、成長速度、成長ホルモン分泌刺激試験の結果などにより定められています。
成長ホルモン治療は早めに開始するのが最も効果的であり、思春期が完了する前に開始します。
これは、骨の成長部位である成長板は思春期以降、骨端線となり閉じてしまい、それ以降の身長の伸びが望めないためです。
治療中に思春期が発来した場合、その時点で低身長の程度が強いときには、骨端線の閉鎖を遅らせるために、思春期を抑制することもあります(性腺抑制療法)。
一方で、成人における成長ホルモン療法は、低身長に対してではなく、成長ホルモン分泌不全における筋肉量の維持、脂肪代謝の改善、骨密度の向上などを主な目的としたものになります。
本来、体内にあるべき成長ホルモンを外部から補う治療法にはなりますが、副作用として頭痛や痙攣、血尿、肝機能異常、耐糖能異常などが起こることもあります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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