骨髄線維症の進行スピードについて教えてください。
骨髄線維症は段階的に進行し、治療の有無で大差はありませんが、新薬で改善される可能性があります。
2003年に骨髄線維症の進行と治療の影響を評価する論文報告があります。
309名の患者さんを対象にした観察研究において、平均32ヶ月間隔で骨髄生検が行われました。治療群には対症療法も含め、当時のなんらかの治療を受けた264名が含まれました。
骨髄線維症の進行は67%で、進行の頻度に治療の有無や治療法間で差は認められませんでした。
本研究は、骨髄線維症の進行が段階的であり、当時の治療法では進行を大きく変えないことを示していますが、その後、新たな治療薬が承認されており、上記の研究結果は改善されている可能性があります。
また、2020年には骨髄線維症前段階の進行についての論文報告があり、患者さん382名を平均6.9年間追跡した結果、線維化進行、白血病転化、死亡の割合は、それぞれ15%、7%、27%でした。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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