多動症の療育ではどのようなことを行いますか？

注意欠如・多動症（ADHD）の療育では、幼児期は家族を対象とした支援が中心です。周りの大人が特性を総合的に把握できることを目指した心理教育や、子どもの行動への対応のしかたを改善すること、新たな対応方法を知るための家族に対するトレーニングが提供されます。子どもは、遊びを通して子ども同士やセラピストとの交流を通じてソーシャルスキルを学びます。医療機関や保育園・幼稚園など、関係機関の連携も重要です。

小学生になっても、引き続き家族の支援と関係機関との連携は重要です。本人には、特性や二次障害を視野に入れてのソーシャルスキルトレーニングや認知行動療法などが行われます。必要に応じて薬物療法も組み合わされます。中高生時代では、本人が注意欠如・多動の特性の理解と受容ができるよう心理社会的支援が行われます。必要に応じて薬物療法も組み合わされます。