オウム病クラミジアとはどのような細菌ですか?
オウム病クラミジアは、細胞内でしか生きられないグラム陰性の細菌で、主に鳥から人へ感染します。
オウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)は、オウム病の原因となる細菌です。この細菌は、生きている細胞の中でしか増殖できない「偏性細胞内寄生性」のグラム陰性細菌です。オウム病クラミジアには、遺伝子の配列に基づいて10種類の遺伝子型が知られており、それぞれに好む宿主や病原性の特徴がありますが、これらは重複することもあります。
この細菌は、以下の2つの形を交互にとりながら生活します。
エレメンタリーボディ(EB)
感染性を持つ形態で、細胞の外でも数か月間生き残ることができます。この形が宿主の呼吸器上皮細胞に取り込まれることで感染が始まります。
リキュレートボディ
細胞内で代謝が活発になり、エレメンタリーボディの10倍から100倍の大きさになり、細胞内で分裂して増殖する形態です。この増殖が宿主の免疫反応を引き起こします。鳥がこの細菌の主な感染源であり、人間には鳥から感染します。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Bernard J Wolff et al.“Chlamydia psittaci comparative genomics reveals intraspecies variations in the putative outer membrane and type III secretion system genes”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25887617/,(参照 2025-07-30).
Xincheng Qin et al.“A novel variant of Chlamydia psittaci causing human psittacosis in China”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39059574/,(参照 2025-07-30).
Michael R Knittler et al.“Chlamydia psittaci: update on an underestimated zoonotic agent”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25853998/,(参照 2025-07-30).
L Hogerwerf et al.“Chlamydia psittaci (psittacosis) as a cause of community-acquired pneumonia: a systematic review and meta-analysis”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28946931/,(参照 2025-07-30).
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