オウム病は人から人にうつる病気ですか?
人から人への感染はまれですが、重症患者からの感染例や、無症状の保菌者からの伝播も報告されています。
以前は人から人への感染はまれだと考えられており、過去の報告例も限定的でした。
しかし、最近の報告では、人から人への感染事例が確認されています。
- スウェーデンでは、重症のオウム病患者1人から、同じ病室の患者さんや病院のスタッフを含む10人に感染が広がった事例が報告されています。
- 中国のアヒル肉加工工場での集団発生では、最初に鳥から人への感染が起こった後、二次感染や三次感染といった人から人への伝播が発生しました。これには、症状のない保菌者からの感染や、医療従事者を介した感染も含まれていました。
このように、人から人への感染の可能性は以前考えられていたよりも高いことが示唆されており、オウム病クラミジアは、バイオセキュリティ上のリスクとみなされるべきものとされています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
A Wallensten et al.“Multiple human-to-human transmission from a severe case of psittacosis, Sweden, January-February 2013”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25358043/,(参照 2025-07-30).
C Hughes et al.“Possible nosocomial transmission of psittacosis”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9090543/,(参照 2025-07-30).
Zhenjie Zhang et al.“Human-to-human transmission of Chlamydia psittaci in China, 2020: an epidemiological and aetiological investigation”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35617977/,(参照 2025-07-30).
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