過眠症で昼に眠く、夜眠れないことはありますか?
ありえます。睡眠と覚醒のリズムが乱れ、夜間の睡眠が浅く分断されるためです。
過眠症、特にナルコレプシーの患者さんでは、「昼に眠く、夜に眠れない」という状況がしばしば見られます。これは、睡眠と覚醒を制御する脳のシステムが不安定になっているためです。
本来、私たちの体は日中に覚醒し、夜間に睡眠をとるという明確なリズム(サーカディアンリズム)を持っています。しかし、過眠症では、このリズムのメリハリが失われ、覚醒を維持すべき日中に強い眠気が割り込み、逆に深く眠るべき夜間に覚醒しやすくなるのです。
具体的には、夜間に何度も目が覚める(中途覚醒)、金縛り(睡眠麻痺)、鮮明な夢(入眠時幻覚)などが頻繁に起こり、睡眠が分断されてしまいます。
その結果、夜間に質の良い睡眠がとれず、「眠った気がしない」「夜中に何度も起きてしまう」と感じる一方で、日中にはその睡眠不足を補うかのように耐えがたい眠気に襲われる、という悪循環に陥ります。これは単なる不眠症とは異なり、過眠症に特徴的な症状のひとつです。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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