熱性けいれんを起こしやすい子の特徴はありますか?
熱性けいれんは6ヶ月~6歳が好発年齢で、熱性けいれんの家族歴がある子どもで起こりやすいです。
熱性けいれんの日本における有病率は約3~9%とされており、比較的ありふれたものです。1回の経験のみの場合もあれば、繰り返す場合もあります。
熱性けいれんの起こりやすい特徴として、以下が挙げられます。
年齢
主に6ヶ月から6歳までの子どもに多く発症します。特に1歳前後が最もリスクが高いとされています。年齢が上がるとともに頻度は減っていきます。
特定のウイルス感染症
インフルエンザウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、ヘルペスウイルス6型、エンテロウイルスなどで、熱性けいれんを起こす頻度が高いことが知られています。
さらに、再発リスクとして、以下のものが挙げられます。
- 熱性けいれんの家族歴(両親、兄弟)がある
- 初回発作が1歳未満である
- 発熱後1時間未満での発作であった
- 39℃以下の発熱での発作であった
これらの再発予測因子を持つ子どもを含めた全体の再発率は約30%であり、持たない場合の再発率は約15%です。
これらの特徴があっても、すべての子どもが熱性けいれんを繰り返すわけではありません。また、けいれんが起きた場合でも短時間で意識の回復も速やかであれば、通常予後は良好です。
特にリスクが高いと考えられる場合は、発熱時の観察を強化し、必要に応じて医師に相談してください。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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