腎盂癌のステージごとの症状を教えてください。

腎盂癌のステージは、0a期～Ⅳ期まであり、腫瘍の広がりや転移の有無などにより分類されます。リンパ節への転移や遠隔転移がみられる場合にはⅣ期となります。

腎盂癌は、ステージによって明確に症状が変わるわけではありませんが、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。

進行すると多くの方に、以下のような症状が出ることがあります。

血尿

がんが大きくなると、尿に血が混ざることにより、ピンク～赤色をした尿が出ます。

背部の違和感・痛み

腎盂から尿管へ移行する場所で血液が詰まったり、がんが周囲に広がったりすると、水腎症になり、背中に違和感や痛みが出てくることもあります。

水腎症

腎盂から尿が流れにくくなり、腎盂が水風船上に膨らむことで起こります。腎機能が低下することや尿路感染症の原因になることがあります。

その他の局所症状

腎臓の周りには、副腎、腸管、肝臓、胆のうなどの臓器があるため、がんの浸潤が強いとそれらの臓器に影響を及ぼすことがあります。

全身症状

• 発熱
• 体重減少
• 倦怠感

一般的にがんは炎症を起こし、エネルギーを過剰に消費します。そのため、ステージが進むにつれて、熱がでる、食事量が変わらなくても急に体重が減る、体がだるくなるなどの症状が起こることがあります。