腎盂癌の検査方法はどのようなものがありますか?
まず造影CT検査や尿細胞診検査などを行います。必要時は、追加でより詳しい検査も行います。
腎盂癌は、症状が出にくく発見しづらいがんと言われています。
しかし、血尿や検査結果などから疑いがある場合には、以下のような検査で詳しく調べることができます。検査の流れとしては、最初に基本的に行われる検査を行い、必要に応じてより詳しい検査を行います。
基本的に行われる検査
- 通常の尿細胞診検査
尿にがん細胞がいないか調べる基本的な検査です。腎盂癌は尿中にがん細胞が混じりやすいため、膀胱癌などの他の尿路上皮癌と区別できませんが、陽性になることがあります。
- 造影CT検査
CT検査はレントゲン技術を応用して、異常な形の臓器がないか調べる検査です。造影剤を使用することで、特定の場所の血流がわかり、腫瘍の有無を疑うことができます。
より詳しい検査
- 逆行性腎盂造影(RP検査)
尿道から膀胱に膀胱鏡を入れて、その膀胱鏡を使って尿管にカテーテルを通します。そのカテーテルに造影剤を注入して腎盂や尿管の形を調べられます。
レントゲンを撮りながら行い、尿の通り道が異常に細い場所や腫瘍の陰影を特定し、がんの場所をはっきり確認できます。
- 選択的尿細胞診検査
通常RP検査と一緒に行う検査で、カテーテルから腎盂や尿管にある尿を採取して尿細胞診に回すことで、どこの尿からがん細胞が出たかを調べることができます。
検査時に尿が取れるように、事前にお水をたくさん飲んでもらいますが、30分以上かかることもあります。
- MRI検査
細胞内の水の密度などを調べることができる画像検査です。がんのように異常な細胞が集まっていないか、どのくらい浸潤・進行しているか調べられます。
- 尿管鏡検査
がんが疑わしいにもかかわらず、選択的尿細胞診検査などでもがん細胞が出ない場合に、麻酔をした上で行うやや侵襲的な検査です。
実際に内視鏡を尿管から腎盂まで進めて、直接確認します。同時に一部の組織を採取して病理検査も行います。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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