潰瘍性大腸炎
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メサラジン(ペンタサⓇ、アサコールⓇ、リアルダⓇ)にはどのような副作用がありますか?
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
下痢、吐き気、食欲低下、便秘、発熱、倦怠感、肝臓や腎臓の異常などが挙げられます。
比較的よく見られる副作用
以下のような副作用(1%以下)が見られます。
- 下痢、腹痛、血便、吐き気、食欲低下、便秘などの消化器症状
- 肝機能異常(血液検査における肝臓の数値の異常)
- 皮疹(ひしん:皮膚の赤みやブツブツ)、脱毛などの皮膚症状
- 腎機能異常(血液検査における腎臓の数値の異常)
- 貧血、白血球の減少
- 発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、むくみ、筋肉痛、めまい、など
稀だが重篤な副作用
稀に起こる重篤な副作用(0.1%未満)では、以下のような症状が現れることがあります。
- 間質性肺炎など:肺の病気で、発熱や咳、呼吸困難など
- 心筋炎、心膜炎など:心臓の病気で、胸の痛みや呼吸困難など
- 間質性腎炎、急性腎障害、ネフローゼ症候群など:腎臓の病気で、尿量の低下や、むくみ、倦怠感など
- 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少など:血液の病気で、感染しやすくなる、貧血、血が止まりにくくなるなど
- 肝炎:肝臓の病気で、黄疸(おうだん:皮膚や白目が黄色くなる)、倦怠感、むくみ、意識がもうろうとするなど
- 膵炎:腹痛、発熱、背中の痛みなど
- 皮疹:皮膚の発疹(赤みやブツブツ)やただれ、粘膜のただれなど
- 薬剤性過敏症症候群:発疹、発熱から始まり、肝機能障害やリンパ節の腫れ、白血球という免疫細胞の増加を伴う重篤な過敏症
これらはいずれも頻度は低いですが、発症すると重篤な状態になるものもあるので、なるべく早く医療機関で対応することが必要です。また、副作用によっては症状が出づらいものもあるので、定期的な通院や検査が大切です。
不耐症(ふたいしょう)について
「不耐症」といって、メサラジン自体が合わない場合があります。薬を飲み始めてから1週間程度で血便や腹痛、下痢などもともとの病気の症状が悪化したり、発熱するなどさらに症状が増えたりした場合に疑われます。
潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?
大腸の粘膜に炎症が起こり、ただれや潰瘍ができる病気です。
潰瘍性大腸炎ではどのような症状が見られますか?
腹痛、下痢、便に血液が混ざるなどの症状が現れます。重症化すると貧血、めまいなども起こります。
潰瘍性大腸炎になる原因は何ですか?
原因はいまだ明らかでなく、難病の一つとされています。
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(参考文献)
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