爪むしり症や皮膚むしり症の場合、強皮症の可能性はありますか?
関連性がないため、可能性は極めて低いでしょう。
以下のチェックリストをご参照ください。
- やめようとしてもやめられない
- 他の病気が原因で起こっている行動ではない
- 爪や皮膚をむしることで社会生活などに障害がある
これらに当てはまる場合は、爪むしり症や皮膚むしり症の可能性があります。
爪むしり症や皮膚むしり症は強迫性障害の一種であり、皮膚の病気ではありません。自分の爪や皮膚をむしる衝動が抑えられない状態であり、強皮症の診断基準には該当しません。強皮症とはまったく別の病気です。
全身性強皮症でも爪の先に潰瘍や点状出血を生じることがありますが、機序が異なります。
強皮症と併発している可能性もありますが、一般的に考えると可能性は極めて低いでしょう。
皮膚科を受診して診断を受けると、適切な診療科での治療につながります。
亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科
小田 修宏 監修
(参考文献)
境 玲子ほか. 皮膚・毛髪への“身体集中反復行動”. 児童青年精神医学とその近接領域. 2016, 57, 298-309.
難病情報センター.“全身性強皮症(指定難病51)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4026,(参照 2024-12-23).
公益社団法人日本皮膚科学会.限局性強皮症 Q1 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会).公益社団法人日本皮膚科学会,https://www.dermatol.or.jp/qa/qa7/s5_q01.html(参照 2024-12-23)
公益社団法人日本皮膚科学会.全身性強皮症 Q19 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会).日本皮膚科学会,https://www.dermatol.or.jp/qa/qa7/s1_q19.html(参照 2024-12-23)
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎・蕁麻疹治療安全性検討委員会.“Q1全身性強皮症とはどんな病気ですか?”.皮膚科Q&A.https://www.dermatol.or.jp/qa/qa7/s1_q01.html,(参照 2024-09-26).
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