膝が曲がらない原因や考えられる病気には何がありますか?

怪我(靱帯・半月板損傷)や加齢による変形性膝関節症などが主な原因です。

解説

膝が曲がらない原因には、主な病気として、以下のものが考えられます。

  • 半月板損傷:膝の中にあるクッションのような役割をもつ半月板が傷つくと、関節の隙間に沿って痛みを感じ、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなることがあります。重度な場合では、半月板が関節に挟まってしまい、膝が急に動かせなくなる「ロッキング」という状態になることもあります。
  • 変形性膝関節症:年齢を重ねるにつれて、膝の軟骨がすり減り、骨の形が変形することで、膝の痛みや動きの制限が出現して曲げにくくなります。 病気が進むと徐々に正座や階段の昇り降りが困難になり、重度になるとスムーズな歩行が難しくなることもあります。
  • 靭帯損傷:スポーツなどで膝の靭帯が傷つくと、膝がグラグラする不安定感や「膝崩れ」という現象が起きたりします。特に重要な靭帯には前十字靭帯(ACL)というものがあり、この損傷では手術が必要になる場合があります。怪我をした直後は膝が強く腫れて熱を持ちますが、時間経過とともに強い腫れは引いて、不安定感だけが残る場合もあります。
  • 化膿性関節炎:細菌が膝関節に入り込み、炎症を起こす病気です。激しい痛みや腫れ、38度以上の発熱を伴い、膝が曲げられなくなることがあります。放置すると関節の軟骨や骨が壊れてしまうこともあるので、注意が必要です。
  • 痛風性関節炎:体内で尿酸という物質が増えすぎると、結晶になって関節にたまります。これが膝関節で炎症を起こして、突然激しい痛みや熱感、腫れが出て、膝が動かしにくくなることがあります。特に中年期以降の男性に多くみられます。
  • 関節リウマチ:免疫の異常が原因で、体の関節を攻撃して炎症を起こす病気です。膝関節に炎症が生じると、痛みや腫れを起こします。病気が進行すると関節の変形が起こり、膝が曲げにくくなることがあります。
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公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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