膝を曲げることが難しい
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/04/16
「膝を曲げることが難しい」がどの病気に関連するかAIでチェックする
膝を曲げることが難しいという症状にあった市販薬をチェック
病院に行く前に
まずは様子をみたい
まずは自分でできる
対処を試したい
膝を曲げることが難しいという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「膝を曲げることが難しい」のQ&A
- A.
無理な正座は避けて、膝の柔軟性向上と筋力強化に努め、医師に相談しましょう。
解説膝の可動域(曲げ伸ばしのできる角度)が低下すると、正座はできなくなります。一般的には半月板損傷や靭帯損傷、変形性膝関節症などの病気が原因で、膝の可動域は低下してしまいます。この状態で無理に正座を行うと、膝に大きな負担がかかり、病気が悪化する可能性があります。
対処法としては、まず無理な正座は避けることが大切です。そのうえで次のような対策を検討しましょう。膝関節の柔軟性向上
- 膝関節周囲の筋肉や、膝のお皿周りの柔軟性を高めることが大切です。
- 太ももの前側(大腿四頭筋)や裏側(ハムストリングス)のストレッチ、膝のお皿周りのマッサージなどを試してみましょう。
膝を支える筋肉の強化
- 膝関節への負担を減らすためにも、膝を支える筋肉を鍛えることが重要です。
- 痛みに注意しながら、スクワットやヒップアップなどの運動を取り入れるとよいでしょう。
日常生活の工夫
- 正座の代わりに椅子を使う。
- 床作業や階段昇降の機会を減らすなど、膝に負担がかからない生活動作を心がけましょう。
自己判断で無理な運動をするのではなく、医師や理学療法士に相談し、自分に合った運動メニューや生活指導を受けることが重要です。
変形性膝関節症が原因の場合、すり減った軟骨や変形した骨自体が元に戻ることはありませんが、適切な保存療法やリハビリテーションを行うことで症状の進行を遅らせ、日常生活の質を向上させることができます。
また、半月板損傷や靭帯損傷が原因で、うまく膝が曲がらない場合では、手術を受けることで症状が改善する可能性があります。整形外科で手術の詳細について相談してみましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
半月板損傷による「ロッキング」の可能性があります。無理せず、すぐに整形外科を受診しましょう。
解説急に膝が曲がらない、または伸ばせなくなった場合には、「ロッキング」と呼ばれる状態である可能性があります。
これは、膝関節内にあるクッションの働きをもつ半月板の損傷などが原因で、関節の間に半月板が挟まってしまうことで起こります。膝の動きが止まってしまい、膝の曲げ伸ばしができなくなります。また、多くの場合で強い痛みを伴います。
このような場合は、次のように対処しましょう。- 膝を無理に動かさない:無理に膝を動かそうとすると、半月板の損傷を悪化させてしまう可能性があります。
- アイシング:痛みや腫れがある場合は、患部を冷やすことで痛みの緩和が期待できます。
- 早めに医療機関を受診する:この症状では、半月板などの損傷の可能性があるため、できるだけ早く整形外科を受診することが重要です。
適切な診断と治療を早急に受けるようにしましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説ご自身で膝の状態をチェックできる項目がいくつかあります。ただし、これらはあくまで目安であり、病気の診断には医療機関での診察が必要です。
次のような項目に当てはまるか、確認してみましょう。膝の曲げ伸ばし
- 膝が完全に伸びきらない
- 床に足を伸ばしても膝の裏がぴったりつかない
- 正座ができない、苦痛に感じる
音や引っかかり
- 膝を曲げ伸ばしすると、膝の中でゴリゴリ、コツコツといった音がする
- しゃがみ込みや立ち上がりの際に、膝がひっかかる感じがある
変形
- 左右の膝の形が違う
- O脚やX脚が目立つようになった
不安定感
- 階段を降りるときに、不意に膝の力がカクンと抜けることがある
- 歩いているときに、膝がガクガクして不安定に感じる
腫れ
- 膝が腫れている感じがある
これらの症状がみられる場合、半月板や靭帯の損傷、変形性膝関節症によって膝が曲がらない可能性があります。続く場合は、整形外科医に相談しましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、半月板損傷や変形性膝関節症かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
膝の曲げ伸ばしがスムーズに行えず、完全には深く曲げられない状態です。
解説「膝が曲がらない」という症状には、次のような場合があります。
まずは、膝を十分に深く曲げられない状態です。正座ができない、しゃがむのがつらいといった症状が典型的です。腫れや痛みは、弱い場合もあれば強い場合もあり、これは原因となる病気の状況によって異なります。
次に、急に膝が動かなくなる「ロッキング」という状態もあります。これは、膝の中で半月板が関節に挟まり、膝の曲げ伸ばしが急にできなくなるもので、強い痛みを伴うことが多いです。歩行することも困難な場合が多い状態です。ロッキングは簡単には解除されない場合もあるため、早急に医療機関を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
怪我の種類と程度によりますが、適切な治療とリハビリで膝の動きの改善が期待できます。
解説怪我で膝が曲がらなくなった場合、完全に治るかどうかは、怪我の種類や程度、治療法、そして患者さん自身の回復力によって異なります。
前十字靱帯(ACL)損傷
この靭帯は関節内の血流が乏しいため、自然に治ることは難しいとされています。そのため、若い人では多くの場合、手術(再建術)が選択肢となります。一般には手術後のリハビリテーションをしっかり行うことで、競技復帰も目指せます。ただし再断裂のリスクも存在し、特に若い年齢や活動性の高い患者さんで可能性が高まります。
半月板損傷
損傷の程度が軽ければ、安静や薬、リハビリなどの保存療法で回復を目指します。重度の損傷やロッキング(膝が動かなくなる状態)がある場合は、手術が必要になることがあります。手術には、損傷した半月板を部分的に切除する方法と、縫い合わせて修復する方法があります。半月板を温存することが、将来的な変形性膝関節症のリスクを減らすことにつながると考えられています。
膝関節周囲骨折
膝のまわりには大腿骨、脛骨、腓骨と3種類の骨があり、これらの骨のバランスが膝のスムーズな曲げ伸ばしに重要になります。骨折のパターンは非常に多岐にわたり、どの骨がどのくらいの重症度で骨折したか、骨の表面にある軟骨がどの程度傷ついてしまったかなどの要素によって、治療後の回復可能性が変化します。詳しくは主治医に確認することが重要です。
手術を行った場合でも、リハビリテーションは非常に重要です。痛みの軽減、筋力回復、可動域の改善、そして最終的なスポーツや日常生活への復帰に向けて、医師や理学療法士の指導のもと、段階的に進めていくことが大切です。あせらずに治療を進めましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
膝のサポーターによって、膝の不安定性を軽減し痛みを抑える効果が期待できます。
解説膝が曲がらない原因によっては、膝のサポーターや靴の中敷き(足底板)などの装具療法が役立つことがあります。
- 膝関節装具:膝のぐらつき(動揺性)を抑え、安定させることで、歩行時の痛みを軽減したり、体を支える力を助けたりする効果が期待できます。特に変形性膝関節症に対しては、痛みの軽減と機能改善に有効とされています。
- 足底板:O脚などで膝の内側に体重が多くかかり、痛みが生じている場合、靴の中に足底板を入れることで体重のかかる位置を変え、痛みを和らげる効果があります。膝の内側に原因があって痛みがある場合に、痛みの軽減と機能改善に有効とされています。
装具の使用は、病気によって、どんな種類が適切かが異なります。漫然と使用することでデメリットを生じる場合もあります。自己判断で使用するのではなく、専門家に相談するようにしましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
太ももの前後、内側、ふくらはぎのストレッチや、膝のお皿周りのマッサージが効果的です。
解説膝が曲がらない、または曲げにくいと感じる場合、膝関節の周りの筋肉の柔軟性が低下している場合があります。痛みが強くない範囲で、次のようなストレッチを試してみましょう。30秒間を目安に、ゆっくりと呼吸しながら行うことが大切です。

太ももの前側(大腿四頭筋)のストレッチ
- うつ伏せになり、片方の膝を曲げて、曲げた足の足首を手でつかみます。
- かかとをお尻に近づけるように膝を曲げ、太ももの前側が伸びるのを感じましょう。反対側の足は伸ばしたままです。
太ももの裏側(ハムストリングス)のストレッチ
- 床に座って片方の足を伸ばし、つま先を立てます。
- 背筋をまっすぐに伸ばしたまま上体を前に倒していき、太ももの裏側が伸びるのを感じましょう。
太ももの内側(内転筋)のストレッチ
- 膝を曲げて床に座った状態から両足を外側に開いていきます。
- 足の裏を合わせるようにして太ももの内側を伸ばします。
ふくらはぎ(下腿三頭筋)のストレッチ
- 壁などに手をつき、片足を後ろに引きます。
- かかとを床から離さずに膝を曲げていくことで、ふくらはぎを伸ばします。
膝のお皿周りのマッサージ
- 膝のお皿の下や上をほぐすことで、膝の曲げ伸ばしがスムーズになることがあります。
- 痛みを感じない程度にやさしく行いましょう。
これらのストレッチは、痛みのない範囲で無理なく行うことが大切です。痛みが強い場合や、症状が悪化する場合はすぐに中止し、医師や理学療法士にやり方を相談しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
保存療法と手術療法があります。運動や体重管理、生活習慣の工夫で予防・改善できます。
解説膝が曲がらない場合の治療と予防には、症状や原因に応じたさまざまな方法があります。
治療について
症状が軽い場合や、手術が不要と判断された場合は、まずは手術を行わない「保存療法」が行われます。
- 安静、アイシング、圧迫固定:炎症や痛みを抑え、回復を促します。
- 薬による治療:痛みや炎症を抑えるために、飲み薬(消炎鎮痛剤など)や湿布が使われます。関節内にヒアルロン酸注射やステロイド注射を行うこともあります。
- 装具による治療:足底板や膝の装具を使って、膝への負担を減らしたり、関節を安定化させたりします。
- リハビリ:理学療法士の指導のもと、ストレッチや筋力トレーニング、バランス訓練などを行います。これによって膝の痛みを和らげ、機能改善、日常生活動作の改善が期待できます。
- 生活指導:膝に負担のかからない動き方や姿勢を学び、肥満の場合は体重管理の指導も行われます。教育プログラムも有用です。
保存療法で効果がない場合や、損傷の程度が大きい場合は手術が検討されます。
- 関節鏡手術:小さな傷で半月板や靭帯の修復を行います。軟骨がすり減っている変形性膝関節症の方にはあまり効果が期待できません。
- 骨切り術:すねの骨を切って膝の形を整えて、負担がかかる部位を変える手術です。比較的若く活動性の高い患者さんに有用です。
- 人工関節置換術:傷んだ関節を金属でできた人工の部品に置き換える手術です。膝の痛みや機能の改善に大きな効果が期待できます。人工膝関節単顆置換術(たんかちかんじゅつ)という部分的な置換術もあります。
予防方法
- 定期的な運動:ウォーキング、プール歩行、サイクリング、体操などの適度な全身運動は、膝の健康を保つために大切です。膝を支える筋肉(太ももやお尻、ふくらはぎの筋肉など)を鍛えることが重要です。
- 体重管理:肥満は膝への負担を増やすため、適正体重を維持することが予防につながります。
- 生活習慣の工夫:膝に負担のかかる動作(正座や深くしゃがみ込む動作など)を無理に行わないように気をつけましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
怪我(半月板や靭帯損傷)、変形性膝関節症、膝の炎症(痛風や関節リウマチなど)といった病気があります。
解説膝が曲がらないうえに痛みがある場合、以下のようないくつかの病気が考えられます。
- 半月板損傷: 膝のクッションである半月板が傷つくと、膝の関節の隙間に沿って痛みが出て、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなります。重度の場合は、ロッキングといって、急な強い痛みとともに膝の曲げ伸ばしができなくなることがあります。
- 変形性膝関節症: 軟骨のすり減りや骨の変形によって、立ち上がりや歩き始めに痛みが出たり、正座や階段の昇り降りといった動作が困難になったりします。病気が進むと、じっとしていても痛んだり、歩行困難になることもあります。
- 前十字靭帯(ACL)損傷: スポーツで膝を捻って受傷することが一般的です。受傷時に「プチッ」といった音を伴うこともあります。すぐに膝が大きく腫れて、痛みで膝の曲げ伸ばしが困難になることが多いです。
- 化膿性関節炎: 膝の関節内への細菌感染により、激しい痛みと腫れ、発熱を伴います。早急な抗生物質による治療を開始することが重要です。
- 痛風膝: 膝の内部にたまった尿酸の結晶が原因です。突然激痛が起こり、膝が熱を持ち腫れてしまい、動かせなくなることがあります。
- 関節リウマチ: 免疫の異常によって関節周囲に炎症が起こり、膝の痛みや腫れを生じます。長期間炎症が続くと、膝の変形が進行して歩行が困難になることもあります。微熱や全身のだるさを伴うこともあります。
これらの病気は、痛みとともに膝の動きの制限を引き起こすため、早めに専門医に相談して、病気に応じた治療を開始しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
怪我(靱帯・半月板損傷)や加齢による変形性膝関節症などが主な原因です。
解説膝が曲がらない原因には、主な病気として、以下のものが考えられます。
- 半月板損傷:膝の中にあるクッションのような役割をもつ半月板が傷つくと、関節の隙間に沿って痛みを感じ、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなることがあります。重度な場合では、半月板が関節に挟まってしまい、膝が急に動かせなくなる「ロッキング」という状態になることもあります。
- 変形性膝関節症:年齢を重ねるにつれて、膝の軟骨がすり減り、骨の形が変形することで、膝の痛みや動きの制限が出現して曲げにくくなります。 病気が進むと徐々に正座や階段の昇り降りが困難になり、重度になるとスムーズな歩行が難しくなることもあります。
- 靭帯損傷:スポーツなどで膝の靭帯が傷つくと、膝がグラグラする不安定感や「膝崩れ」という現象が起きたりします。特に重要な靭帯には前十字靭帯(ACL)というものがあり、この損傷では手術が必要になる場合があります。怪我をした直後は膝が強く腫れて熱を持ちますが、時間経過とともに強い腫れは引いて、不安定感だけが残る場合もあります。
- 化膿性関節炎:細菌が膝関節に入り込み、炎症を起こす病気です。激しい痛みや腫れ、38度以上の発熱を伴い、膝が曲げられなくなることがあります。放置すると関節の軟骨や骨が壊れてしまうこともあるので、注意が必要です。
- 痛風性関節炎:体内で尿酸という物質が増えすぎると、結晶になって関節にたまります。これが膝関節で炎症を起こして、突然激しい痛みや熱感、腫れが出て、膝が動かしにくくなることがあります。特に中年期以降の男性に多くみられます。
- 関節リウマチ:免疫の異常が原因で、体の関節を攻撃して炎症を起こす病気です。膝関節に炎症が生じると、痛みや腫れを起こします。病気が進行すると関節の変形が起こり、膝が曲げにくくなることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04). - A.
整形外科を受診しましょう。激しい痛みや発熱がある場合は、すぐに受診が必要です。
解説膝が曲がらない症状がある場合、整形外科を受診するのが適切です。症状が悪化する前に、専門の先生に診てもらいましょう。
病院を受診する目安としては、次のような症状に気づいたら、早めに相談してください。- 激しい痛みや腫れがある
- 38度以上の高熱や全身のだるさを伴う
- 膝を動かすと痛みがさらに強くなる
- 痛みが続き、歩く・立ち座りなどの日常生活に支障が出ている
- 膝の形が変わってきた、または膝にゴリゴリなどの異音がする
- 膝がぐらつく、不安定に感じる場合
- 膝が急に動かせなくなった(ロッキング)場合
特に、化膿性関節炎のように、急に激しい痛みや発熱を伴う場合は、放置すると重症化するリスクがあります。すぐに医療機関(整形外科または救急外来)を受診することが大切です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023 . 南江堂. 2023
日本整形外科学会/日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会. 前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン2019改訂第3版. 南江堂. 2019
日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.“33. 半月板損傷”..https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s33.pdf,(参照 2025-08-04).
日本整形外科学会.“整形外科シリーズ 11半月[板]損傷”..https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_011.pdf,(参照 2025-08-04).
日本理学療法士協会.“理学療法ハンドブック シリーズ 7 変形性膝関節症”..https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook07_whole_compressed.pdf,(参照 2025-08-04).
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科
