トリプルネガティブ乳がんの患者が、希望を持つためにできることはなんでしょうか?
治療をやり切り、新しい薬剤や支援を活用して前向きに過ごすことが大切です。
治療をしっかりやり切ることが、再発を防ぐ力になり、希望につながります。手術前の化学療法でがんが完全に消える「pCR(病理学的完全奏効)」を得た方では再発率が10%未満とされ、がんが一部残った場合「non-pCR(非病理学的完全奏効)」の30〜40%より明らかに良好です。
また、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は再発リスクが高いタイプですが、近年は治療法が大きく進歩しています。免疫療法(ペムブロリズマブ)や抗体薬物複合体(サシツズマブ ゴビテカン、HER2低発現の方にはトラスツズマブ デルクステカン)などの新薬により、生存期間の延長が報告されています。
さらに、妊娠や仕事、生活への支援も整っており、医療チームや相談窓口とつながることで、安心して前に進むことができます。
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公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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