こうてんせいけっせんせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう
後天性血栓性血小板減少性紫斑病
「後天性血栓性血小板減少性紫斑病」とは、ADAMTS13という分子の活性低下により、血液中に切断されないvon Willebrand因子が蓄積し、全身の細い動脈に血栓を形成する病気です。症状としては体のだるさ、吐き気、筋肉痛、発熱、貧血、出血、精神神経症状、腎障害などが見られます。これらの症状が現れた場合は、早急に血液内科を受診しましょう。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
病気について
「後天性血栓性血小板減少性紫斑病」とはどのような病気ですか?
ADAMTS13の活性低下により細い動脈に血栓を形成し、臓器障害を引き起こす致死率の高い病気です。
後天性血栓性血小板減少性紫斑病の原因は何がありますか?
ADAMTS13に対して産生された自己抗体によりその活性が低下し、細い動脈に血栓を形成することです。
後天性血栓性血小板減少性紫斑の患者数はどれくらいですか?
年間約450人の発症があると推計されています。
後天性血栓性血小板減少性紫斑は、難病ですか?
国が定める指定難病のひとつです。
後天性血栓性血小板減少性紫斑は、治療すれば完全に治る病気ですか? それとも一生付き合うことになる病気ですか?
再発リスクがあり、治療後数年の経過観察が必要ですが、生涯再発しない場合もあり、個人差がある病気です。
症状について
治療について
受診について
薬について
(参考文献)
中村謙介.血液浄化療法 1からわかりやすく教えます.2020年,羊土社.鈴木 翔太郎. ステロイドの副作用と対策. 人工呼吸. 2022, 39, 145-152.松本雅則ほか.血栓性血小板減少性紫斑病 | 症状、診断・治療方針まで.今日の臨床サポート,https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=344(参照 2024-12-26)血液凝固異常症等に関する研究班.“血栓性血小板減少性紫斑病診療ガイド 2023”.血液凝固異常症等に関する研究班.https://ketsuekigyoko.org/wp-content/uploads/2023/10/TTP_GL_2023.pdf,(参照 2024-12-26).
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