慢性気管支炎
「慢性気管支炎」とは、気管支に炎症が数カ月以上持続する病気です。主な原因は長期間の喫煙で、咳や痰、呼吸困難などの症状がみられます。症状が長引き日常生活に支障をきたす場合や、痰に血が混じる場合は呼吸器内科を受診しましょう。治療は気管支拡張薬や去痰薬などを用い、症状を和らげ進行を抑えることを目指します。禁煙や感染症対策も重要です。オンライン診療も利用可能ですが、医師の指示に従いましょう。
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
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もっと見る病気について
空気の通り道である気管支の炎症が長期間にわたって起こり、咳や痰などの症状を引き起こす病気です。
主な原因は喫煙であり、そのほか細菌感染症、アレルギー、大気汚染、化学物質などが挙げられます。
自力で治すことは難しいですが、喫煙や環境因子など外的な要因がある場合、それを除去すると症状が改善することがあります。
医学的には2つは別の病気であり、慢性気管支炎から喘息になるということはありません。
症状中心の慢性気管支炎と、機能検査で規定される慢性閉塞性肺疾患では診断基準と病態範囲が異なります。
どちらも慢性閉塞性肺疾患の表現型として併存しえますが、定義・主病態・初発症状が異なります。
喫煙歴がある人や、高齢男性、小児期の呼吸器感染や小児喘息の既往がある人はリスクがあります。
禁煙をはじめとする危険因子除去と感染対策が重要です。
慢性気管支炎は症状を中心とする疾患ですが、慢性気道炎症は気道の長期的炎症反応そのものを指す概念です。
慢性気管支炎の余命は、病気の進行度によって異なります。
放置すると慢性閉塞性肺疾患(COPD)が進行し、命に関わる可能性があります。
症状について
治療について
原因や症状の程度に応じて気管支拡張薬、鎮咳薬、去痰薬、抗菌薬などによる治療を行います。
必ず禁煙をし、風邪などの感染症にできるだけかからないように気をつけましょう。
慢性気管支炎の場合でも、オンライン診療を利用して医師の診察を受けることができます。
自然に治癒することは少なく、治療を継続することが必要です。
完治は難しいですが、症状をコントロールし、進行を抑制することはできます。
禁煙や治療薬の見直し、感染対策などを行いましょう。
完治することは難しく、生涯を通じてコントロールする必要があります。
受診について
薬について
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