慢性気管支炎と慢性気道炎症の違いを教えてください。

慢性気管支炎と慢性気道炎症は、どちらも気管支に関係する病気ですが、考え方が少し違います。

慢性気管支炎は、咳・喀痰が、年3か月以上2年以上続くことで診断される病気です。気管支の中でねばねばした粘液がたくさん出るのが特徴で、そのせいで咳や痰が出ます。

慢性気道炎症は、たばこの煙や空気の汚れ、感染（ウイルスや細菌）などによって、気管支の中で炎症（体の中で起こる赤みや腫れのような反応）が長く続く状態を言います。炎症が続くと、気管支の壁が厚くなったり、形が変わってしまうことがあります。

つまり、慢性気管支炎は「咳や痰が続く」病気として目に見えるもので、慢性気道炎症はその奥にある「気管支でずっと炎症が起きている状態」のことです。慢性気管支炎は、その炎症が特に粘液として現れたタイプと言えます。