呼吸性アシドーシス

動脈血中の二酸化炭素が増加することにより、血液が酸性に傾く酸・塩基のバランスの異常です。

呼吸総量の低下、ガス交換の非効率化、二酸化炭素産生量の増加が主な原因です。

意識レベル、呼吸パターン、酸素飽和度の頻回なモニタリングと、酸素投与の慎重な管理が必要です。

気道、肺、呼吸筋、または呼吸中枢を障害する多くの疾患で発生します。

血液中の二酸化炭素の量によって、血液が酸性（アシドーシス）かアルカリ性（アルカローシス）かに分かれます。

血液中のpHを保つために、急性期は血液の緩衝、慢性期は腎臓による酸の排泄が行われます。

慢性呼吸性アシドーシスの最も多い原因は慢性閉塞性肺疾患（COPD）です。

軽度では息切れや頭痛、重度では意識障害や昏睡（CO₂ナルコーシス）が生じます。

軽度の急性アシドーシスでは、不安、軽い息切れ、日中の眠気、頭痛などが初期症状として現れます。

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原因疾患の特定と治療に加え、酸素投与と人工呼吸器による換気補助が中心となります。

原因となる基礎疾患の管理を徹底し、呼吸を抑制する鎮静剤などの薬剤を避けることが重要です。

急性期は救急科または集中治療室での対応が必要であり、専門医の診察が望まれます。

息切れや意識の変化（眠気、錯乱など）があり、原因に心当たりがある場合は、ただちに受診が必要です。