COPDと呼吸性アシドーシスは関係がありますか?
慢性呼吸性アシドーシスの最も多い原因は慢性閉塞性肺疾患(COPD)です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、慢性の呼吸性アシドーシスを引き起こす、最も頻度の高い原因疾患です。
COPDの初期段階では、肺での空気の入れ替わり(換気量)は正常ですが、閉塞性換気障害(空気の通り道が狭くなる障害)が重症化するにつれて、換気量が低下します。これにより、二酸化炭素(CO₂)の排出が妨げられ、体内にCO₂が長期にわたって貯留し、慢性呼吸性アシドーシスを発症します。
重要な注意点(CO₂ナルコーシスのリスク)
CO₂貯留が長期間続いているCOPD患者さんでは、呼吸を促す刺激の中心が、本来のCO₂の増加から、低酸素(血液中の酸素が少ないこと)へと変化しています。
そのため、このような患者さんに高濃度の酸素を投与しすぎると、低酸素による刺激がなくなってしまい、呼吸が抑えられてしまう(換気抑制)結果となります。これにより、CO₂がさらに血液中にたまり、意識障害などを引き起こすCO₂ナルコーシスという状態を合併する危険性が高くなります。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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