呼吸性アシドーシスで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬物治療の有無にかかわらず、換気補助(NIV、HFNC、または気管挿管)による呼吸管理を行います。
呼吸性アシドーシスの治療において、原因疾患の治療(例:COPD増悪に対する薬物療法)が行われたにもかかわらず、高二酸化炭素血症が持続し、重度の呼吸窮迫や重篤な急性呼吸性アシドーシス(pH7.3未満)が改善しない場合、換気補助の強化が必要です。
換気補助の選択肢としては、下記のようなものがあります。
- 非侵襲的換気(NIV): マスクを介して陽圧を送り、患者さんの換気を助ける方法です。薬物療法に反応しないCOPD増悪や神経筋疾患による換気低下の患者さんに対して、CO₂分圧を下げる目的で一般的に開始されます。
- 経鼻高流量酸素療法(HFNC): NIVが許容されない、または重度の低酸素血症があるが気管挿管がまだ適応でない場合に選択肢となります。
- 気管挿管と侵襲的機械換気: 上記の選択肢が失敗した場合、または患者さんが重度の呼吸窮迫や呼吸停止、著しい意識レベルの低下などの状態にある場合は、気管挿管による機械換気が行われます。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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