皮ふに赤いブツブツがある、あるいは皮ふが赤くなっている
監修医師髙岡 真梨子平塚市民病院 皮膚科
- 更新日
- 2026/06/16
- 公開日
- 2021/01/18
概要
皮膚に赤いブツブツや赤みがある場合、湿疹や蕁麻疹、接触皮膚炎が原因として考えられます。薬疹やウイルス性発疹症でも起きることがあるとされています。発疹が全身に広がったり発熱を伴う場合は、医療機関への受診を検討してもよいでしょう。
かぶれとは
「かぶれ」とはどのような症状ですか?
皮膚のかゆみ、赤み、細かいブツブツ、水ぶくれができます。
「かぶれ」とは、体の外から来た物質が皮膚と接触し、皮膚が刺激を受けることで起こる症状で、色々なものに触れる機会が多い手に現れることが多いです。
具体的な症状としては、赤みやかゆみ・ヒリヒリ感、腫れから始まります。ブツブツ、水ぶくれ、かさぶたなどを経て、治癒します。
繰り返し原因物質による刺激を受け続けた場合は、苔癬化と呼ばれる状態になることがあります。苔癬化になると、皮膚が厚く、固くなります。
そのため、かぶれにおいては、原因物質の特定と、その物質から身を守ることが重要となります。
かぶれの原因
顔がかぶれる場合、どのような原因が考えられますか?またどの薬が有効ですか?
顔のかぶれの原因としては、刺激物質に対するアレルギーやアトピーなどが考えられます。
顔のかぶれの原因としては、刺激物質に対するアレルギーやアトピーなどが考えられます。肌を刺激するものとしては、医薬品、化粧品、花粉やハウスダスト、ウイルス、カビなどが考えられます。また、アトピーの素因があったり、汗や皮脂が出やすい状態にあることも顔のかぶれが出やすい原因になります。
これらによってできたかぶれには、主にステロイド外用薬を用いて対処します。また、原因と思われる刺激物質がある場合は、それとの接触を極力避けることや、こまめな洗顔で顔を清潔な状態に保つことも大切です。
かぶれの原因や考えられる病気には何がありますか?
化粧品や金属、医薬品や動植物など、身の回りのほとんどの物質が原因となり得ます。
「かぶれ」の原因としては以下のようなものが考えられます。
- シャンプー、リンス、衣類、ゴム、メガネなどの日用品や、動植物
- 下地クリーム、口紅、日焼け止めなどの化粧品
- ベルトのバックル、アクセサリー、歯科金属、食物、塗料などに含まれる金属
- 抗菌薬、消炎鎮痛薬、消毒液などの医薬品
また、美容師、パン屋、菓子職人、機械工、自動車修理工などの手をよく使う職業の方は、業務内で接触するさまざまな物質が原因となってかぶれが生じることもあります。
かぶれの場合、血液検査で原因が特定できることはほとんどなく、パッチテストによってこれらの原因物質を調べることができます。(通院頻度や季節など、ある程度の実施条件があります)
かぶれが疑われる場合は、原因と思われる物質をある程度自分の日常生活・習慣から推察してみた上で、皮膚科を受診するようにしましょう。
受診の目安・何科を受診するべきか
かぶれがある場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
原因が分からない場合や、かゆみが強く日常生活に支障が出る場合は、皮膚科を受診しましょう。
「かぶれ」は、皮膚が赤くなったり、皮膚にかゆみやブツブツ、水ぶくれができる症状のことです。かぶれが疑われる場合には、皮膚科を受診するようにしましょう。
早めに原因物質を特定し、その原因物質を避けることで、苔癬化のリスクを減らすことができます。苔癬化とは、原因物質による刺激を繰り返し受け続けることで、皮膚が厚く、固くなる状態です。
かぶれが疑われ、すぐに治らない場合、繰り返し症状が現れる場合、原因が特定できない場合には、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
対処法・セルフケア
かぶれを早く治す方法はありますか?
ステロイド外用薬に加えて、原因物質との接触をなるべく避けることで早く治すことができます。
かぶれを早く治すには、治療薬として、ステロイド外用薬を適切に使用することに加えて、かぶれの原因を特定したうえで、なるべくその物質との接触を避けることが重要です。
かぶれの原因の特定には、パッチテストという方法を用います。パッチテストとは、主に一部の皮膚科などでアレルギーの原因を調べるために使用する検査で、皮膚に原因物質と考えられる物質を貼って接触させ、同様の症状が出現するかどうかを確認する方法です。また、痒みに対して、かいたり、触ったりしないことも重要です。
湿布によるかぶれを早く治す方法はありますか?
ステロイド外用薬に加えて、その湿布との接触をなるべく避けることで早く治すことができます。
かぶれを早く治すには、治療薬として、ステロイド外用薬を適切に使用することに加えて、かぶれの原因が湿布であることを特定したうえで、なるべく接触を避けることが重要です。
かぶれの原因の特定には、パッチテストという方法を用います。パッチテストとは、主に一部の皮膚科などでアレルギーの原因を調べるために使用する検査で、皮膚に原因物質と考えられる物質を貼って接触させ、同様の症状が出現するかどうかを確認する方法です。また、痒みに対して、かいたり、触ったりしないことも重要です。
検査・診断
かぶれのセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
「かぶれ」が疑われる症状として、以下のようなものが挙げられます。
- 皮膚に赤みがある
- 皮膚に小さなブツブツがある
- 皮膚に小さな水ぶくれがある
- 皮膚にかゆみやヒリヒリ感がある
また、上記のような症状が見られる方で、以下のような条件をひとつでも満たす場合は、「かぶれ」が疑われます。
- 最近、シャンプー、リンス、衣類、メガネなどの日用品を変えた
- 最近、下地クリーム、口紅、日焼け止めなどの化粧品を変えた
- 最近、銀歯などの歯科金属を入れた
- ベルトのバックル、アクセサリーなどが長時間、肌と接していた
- 抗菌薬、消炎鎮痛薬、消毒液などの医薬品を使用している
- 美容師、パン屋、菓子職人、機械工、自動車修理工など、手をよく使う職業に従事している
以上のような条件を満たす方は、「かぶれ」が疑われるので、皮膚科を受診するようにしましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。
かぶれの治療
湿布によって皮膚がかぶれた場合、どれくらいで治りますか?
湿布による皮膚のかぶれは、ステロイド外用薬を使用することで2週間ほどで治ります。
湿布による皮膚のかぶれは、原因となった湿布が再度皮膚につかないように徹底し、ステロイド外用薬を使用することで、通常2週間ほどで治ります。また、ステロイドを使ってもなお、痒みなどの症状が強い場合は、抗ヒスタミン薬という薬を内服することもあります。
そうすることで、湿布による皮膚のかぶれでできた湿布に接した部分の皮膚の赤みや痒み、ぶつぶつや水ぶくれなどの症状が改善できますが、治るまでの期間は多少個人差があります。
パッチテストを行って、湿布によるアレルギー反応であるとわかったら、以降はその湿布は使用しないように気をつける必要があります。
かぶれの治療や予防方法には何がありますか?
根本的な治療法としては、原因物質を突き止め、排除・回避します。
「かぶれ」が疑われる場合は、問診や身体診察による原因物質の推定、パッチテストによる原因物質の特定を行います。(医療機関によってはパッチテストを行っていないこともあるので、希望する場合は受診前に問い合せましょう)
かぶれの予防
かぶれを予防するためには、原因物質との接触をなるべく避けるようにすることが重要です。
かぶれの治療
かぶれの治療については、原因物質との接触を避けることが原則です。それに加えて、主に、
- ステロイド外用薬
- 保湿剤
- 抗ヒスタミン薬
などによる薬物治療が行われます。これらの治療により、症状が軽快した場合は治療終了となります。
原因物質が生活環境や職場に存在し、避けることができず、重症難治状態になった場合には、ステロイド内服薬、免疫抑制剤、紫外線療法による治療を行うこともあります。
かぶれに関連するその他の質問
ワセリンを使用することで、かぶれが悪化することはありますか?
不純物が多く含まれているワセリンの場合、まれにかぶれが悪化することがあります。
不純物が多く含まれているワセリンを使用した場合、その不純物に対して接触性皮膚炎を引き起こすことで、かぶれが悪化してしまうことがまれにあります。その場合、そのワセリンを使用することは避けて、より純度の高いワセリンを使用するようにしましょう。そのうえで、ステロイド外用薬を使用します。
また、ステロイドを使ってもなお、痒みなどの症状が強い場合は、抗ヒスタミン薬という薬を内服することもあります。そうすることで、皮膚のかぶれによる赤みや痒み、ぶつぶつや水ぶくれなどの症状が改善できます。
皮膚のかぶれとただれにはどのような違いがありますか?
かぶれは、皮膚に赤みや痒みが見られ、ただれは水ぶくれが破れるといった違いがあります。
かぶれは、皮膚に赤みや痒みが見られ、ただれは水ぶくれが破れるといった症状の違いがあります。
また、かぶれは、接触皮膚炎のことを指します。接触皮膚炎とは、皮膚に刺激物質が触れることで、赤みやかゆみ、ぽつぽつなどといった症状が皮膚に現れます。治療としては、ステロイド外用薬などが用いられます。
一方で、ただれはやけどなどによって、皮膚の表面にできた水ぶくれが破れて湿っており、皮膚の表面が剥がれ落ちているような状態を指します。
かぶれが治る期間はどれくらいですか?
原因の除去が出来て、症状が軽度である場合は、1~2日で自然に治ります。
「かぶれ」が治るまでにかかる期間は、症状の度合いや原因によって前後するため、一概に述べることはできません。
しかし、症状が軽く、原因物質をうまく避けることができ、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などによる薬物治療による効果が十分に得られた場合は、一般的には2週間以内程度で症状が軽快すると考えられています。
2週間以内に症状が軽快しない場合は、
- ほかの原因物質が隠れている
- 原因物質を十分に避けることができていない
- 薬物治療の効果が十分に現れていない
などの状況が考えられるため、再度医師に相談するようにしましょう。
かぶれを治す薬にはどのようなものがありますか?
原因物質との接触を避けた上で、ステロイド外用薬などを使用します。
治療の原則は、原因物質との接触を避けることです。それを行わずして、早期の治癒は見込めません。
それ以外の「かぶれ」の治療薬としては、主に
- ステロイド外用薬
- 保湿剤
- 抗ヒスタミン薬
などを使用します。重症の場合は、ステロイドの内服薬を用いることもあります。
職業に関係する場合などで、どうしても原因物質を避けることができず、重症難治状態になった場合は、免疫抑制剤や紫外線療法を行うこともありますが、一部、副作用リスクのある治療法もあります。
参考文献
高山かおる ほか.“接触皮膚炎診療ガイドライン 2020”.日本皮膚科学会.https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/130_523contact_dermatitis2020.pdf,(参照 2024-05-23).
鳥居薬品.“アンテベート軟膏”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646730M1059_1_05/,(参照 2024-05-23).
シオノギファーマ.“プレドニン錠5mg”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2456001F1310_4_04/,(参照 2024-05-23).
東洋カプセル、沢井製薬.“シクロスポリンカプセル”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999004M3129_1_14/,(参照 2024-05-23).
かぶれについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「皮ふに赤いブツブツがある、あるいは皮ふが赤くなっている」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 皮ふの赤みは、コタツやストーブに長い時間当たっていた場所に出ていますか?
- 軟膏やクリームを塗っていたところに赤いぶつぶつが出来ていますか?
- 日光が当たっていた部位が赤くなっていますか?
- くちびるが真っ赤になっていますか?
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この記事の監修医師
髙岡 真梨子 先生
平塚市民病院 皮膚科
【経歴】 東京大学医学部医学科 卒業 平塚市民病院 臨床研修 東京大学医学部附属病院 国際医療福祉大学三田病院 東京大学医学部附属病院 国立病院機構相模原病院
- 更新日
- 2026/06/16
- 公開日
- 2021/01/18