カテーテルアブレーションができない人はいますか?
全例に適応になるわけではなく、手術が困難な場合や、適応とならないこともあります。
心房細動に対するカテーテルアブレーション治療は、非常に有用な根治治療ではありますが、すべての人に適応があるわけではありません。
適応とならない状態としては、以下のような病態があります。
- 抗凝固療法が実施できない場合
- 心臓内に血栓がある場合
- 心房細動の持続時間が長期間で、心房の拡大などの所見が強い場合
- 仰臥位の姿勢維持が困難
- 可逆的な要因がある場合(甲状腺亢進症、多量飲酒など)
上記に当てはまらない場合でも、無症状で安定している高齢者などは、積極的に行われない場合もあります。
その他、患者さんの病態や年齢、認知機能などを総合的に判断し、治療のメリットが少ないとされる場合には、アブレーション治療が行われないこともあります。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
日本循環器学会ほか.“2024 年 JCS/JHRS ガイドラインフォーカスアップデート版 不整脈治療”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/03/JCS2024_Iwasaki.pdf,(参照 2025-02-18).
日本循環器学会/日本不整脈心電学会.“不整脈薬物治療ガイドライン 2020年改訂版”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf,(参照 2025-02-18).
日本循環器学会ほか.“2018年改訂版不整脈非薬物治療ガイドライン”.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/JCS2018_kurita_nogami.pdf,(参照 2025-02-18).
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