急性胆嚢炎の場合、主にどのような治療をしますか?
抗菌薬の点滴、胆嚢ドレナージ、手術などの治療法があります。
急性胆嚢炎では食事を止めて輸液を行い、抗菌薬や鎮痛薬を使用します。
ごく軽症で、かつ患者さんが手術を希望しない場合は、抗菌薬の点滴だけで最後まで治療をすることがあります。
ただし、点滴のみで治療をした患者さんの約3割は、その後急性胆嚢炎を再発したという報告があります。
急性胆嚢炎では、なるべく早い時期に手術で胆嚢を取り除くことが推奨されています。
早めに手術をした場合と、発症から6週間以上あけて手術をした場合を比較すると、早めに手術をした方が死亡率・合併症発生率などが低く、入院期間もより短いです。
血圧が下がるほど重症の場合や、持病のために緊急手術が難しい場合は、胆嚢ドレナージや抗菌薬の点滴を行い、胆嚢の炎症が落ち着いて全身状態が改善してから手術をすることがあります。
胆嚢ドレナージとは、腫れあがった胆嚢にチューブを入れて、細菌が繁殖した胆汁を体の外に出す治療法です。右側腹部の皮膚から針を刺して管を胆嚢に入れる方法と、内視鏡を使って十二指腸から胆嚢に管を入れる方法があります。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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