急性胆嚢炎の症状は?急性胆嚢炎・胆石症・胆嚢癌と症状の関連性をAIで無料でチェック

監修医師吉岡 藍子消化器内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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急性胆嚢炎

「胆嚢」という、肝臓の下の袋状の臓器に突然炎症が生じる病気です。多くの場合、結石が胆嚢管に詰まり、胆汁を胆嚢外に排出できなくなることが原因です。発熱や嘔吐、右肋骨の下あたりの激しい痛みがあり、初期にはみぞおちに不快感が生じることがあります。急性胆嚢炎が疑われる場合には、消化器内科を受診しましょう。

監修医師吉岡 藍子消化器内科・内科

胆石症

胆のう(胆汁をためる袋)や胆管に結石ができる病気です。多くは無症状ですが、脂っこい食事の後に右脇腹や背中に激しい痛み(胆石発作)が起きることがあります。炎症・閉塞を合併した場合は手術や内視鏡的治療が必要です。

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胆嚢癌

胆のうにできる悪性腫瘍で、胆石・胆のうポリープ・原発性硬化性胆管炎などが危険因子です。早期は無症状のことが多く、右上腹部の痛み・黄疸・体重減少は進行のサインです。早期発見と手術による根治が重要です。

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急性胆嚢炎とは

胆のう(肝臓で作られる胆汁が一時的に貯蔵される袋)が、感染や胆石による胆汁うっ滞で腫れる状態です。右肋骨下あたりの痛みや発熱がみられます。

「急性胆嚢炎」とはどのような病気ですか?

胆嚢に突然炎症が起き、痛みや発熱などの症状を引き起こす病気です。

胆嚢とは、肝臓で作られた胆汁という消化液を蓄える袋状の臓器で、ちょうど右肋骨の下あたりに位置しています。
胆嚢に炎症が起こると、右肋骨下やみぞおちの痛み、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が見られます。
急性胆嚢炎が悪化すると、炎症がお腹全体に及ぶ「汎発性腹膜炎」や、血液中に細菌や毒素が流れて全身の臓器が十分に機能しなくなる「敗血症」などの重篤な合併症を引き起こします。
胆嚢、肝臓の位置関係がわかるイラスト

さらに詳しく:「急性胆嚢炎」とはどのような病気ですか?監修医師重松 秀成城内科 消化器科
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急性胆嚢炎の症状

急性胆嚢炎には初期症状はありますか?

みぞおちの不快感、鈍痛などの初期症状が起こることがあります。

胆嚢結石によって胆汁の排出が妨げられると胆嚢が腫れあがり、みぞおちあたりの漠然とした不快感や鈍痛、吐き気などの初期症状が起こることがあります。
炎症がさらに進行すると、胆嚢がある右肋骨の下あたりの激しい痛み、嘔吐、発熱などの症状が起こります。

また、胆嚢結石が原因で起こる一時的な腹痛を「胆石発作」といいますが、胆嚢炎を発症する前に胆石発作を経験することはよくあります。
胆石発作は食後、特に脂っこいものを食べたあとに起こりやすく、胆石発作を繰り返すうちに、痛みが持続的に続く急性胆嚢炎に進展することがあります。

さらに詳しく:急性胆嚢炎には初期症状はありますか?監修医師重松 秀成城内科 消化器科

急性胆嚢炎の症状にみぞおちの痛みはありますか?

急性胆嚢炎の症状として、みぞおちの痛みはありえます。

急性胆嚢炎の症状としてみぞおちの痛みはありえます。

急性胆嚢炎は、多くは胆石が胆嚢の出口に詰まり、胆嚢に炎症を起こす病気です。

胆嚢は右上に位置しているため、お腹の右上に強い痛みを感じる患者さんが多いです。

この腹痛を、みぞおちに感じる方もなかにはいらっしゃいます。

急性胆嚢炎は、適切に治療を行えば多くの方が治癒する病気ですが、早めに診断、治療することが大切な病気です。

お腹の右上の痛み、発熱といった、胆嚢炎を疑う症状があれば、ただちに病院を受診しましょう。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の症状にみぞおちの痛みはありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

急性胆嚢炎の末期症状はどのようなものがありますか?

あえていうならば、意識障害や血圧の低下があります。

急性胆嚢炎は、がんのような悪性疾患とは性質の異なる病気です。

突然発症し、手術や点滴治療で多くが改善するため、胆嚢炎の末期、という表現はあまり使わない場合が多いです。

胆嚢炎の末期症状と呼ばれるものがあるとすれば、非常に重症化し、命に危険が及ぶような状況の胆嚢炎が近いかもしれません。

胆嚢炎は、多くは胆石などが胆嚢の出口に詰まり、出口を失った胆汁が胆嚢に感染を起こす病気です。

お腹の右上の痛み、発熱が特徴的な症状です。非常に重症な胆嚢炎では、感染症が悪化し、細菌が血液に混ざり、全身の症状が現れます。

具体的には、意識障害、血圧の低下、尿が出なくなる、呼吸回数が増える、といった症状が挙げられます。

これらの症状は重症な胆嚢炎のサインです。こういった症状があれば、ただちに病院を受診しましょう。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の末期症状はどのようなものがありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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急性胆嚢炎の原因

急性胆嚢炎の原因は何がありますか?

急性胆嚢炎の原因の約9割は胆嚢結石です。

胆嚢結石とは、胆嚢の中でよどんだ胆汁が固まってできた石のような固まりです。
胆嚢結石があると、胆汁が消化管へ排出される流れが妨げられるため、胆汁が過度にたまって胆嚢内の圧力が上がり、胆嚢の壁の血の巡りが悪くなることで炎症が起きます。また、このように腫れあがった胆嚢の中では細菌が繁殖しやすくなります。
この結果、胆嚢がある右肋骨下やみぞおちの痛み、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が引き起こされます。

一方、胆嚢結石のない胆嚢炎を無石性胆嚢炎といいます。
無石性胆嚢炎の原因としては、胆嚢が捻じれる胆嚢捻転(ねんてん)、事故や転落による腹部の怪我、胆汁が濃縮されて泥状になった胆泥(たんでい)や胆嚢がんなどがあります。
無石性胆嚢炎も胆汁の流れが悪くなること、血の巡りが悪くなることで炎症が起こると考えられています。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の原因は何がありますか?監修医師重松 秀成城内科 消化器科
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急性胆嚢炎の検査・診断

急性胆嚢炎はCTでわかりますか?

CTは参考になりますが、体の症状や血液検査も重要です。

CT検査は胆嚢炎を診断するうえで、重要な画像検査のひとつです。

胆嚢炎では、胆嚢は腫大(腫れること)し、壁が厚くなり、周囲に炎症の所見が出ます。また、急性胆嚢炎の原因である胆嚢結石が存在するかどうかもCTでわかります。

しかし、画像検査のみで診断を行うことは基本的にありません。体に出ている症状や、血液検査の結果も診断をするうえで重要です。

急性胆嚢炎では、多くは食後にお腹の右上に強い痛みが生じ、発熱の症状も加わります。血液検査では炎症反応を示す数値が上昇します。

これらの所見も参考にし、急性胆嚢炎であるかを総合的に判断することが一般的です。

さらに詳しく:急性胆嚢炎はCTでわかりますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

急性胆嚢炎は血液検査でわかりますか?

急性胆嚢炎は、血液検査のみではわかりません。

急性胆嚢炎の診断は、体の症状、血液検査、画像検査の結果から総合的に判断します。

血液検査は急性胆嚢炎を診断するうえで大切な検査のひとつで、急性胆嚢炎では炎症反応の指標である白血球数やCRPが上昇することが多いです。

また、胆嚢炎のほかに総胆管結石 胆管炎が起きていないかの判断も血液検査から読み取れます。

しかし、急性胆嚢炎を血液検査のみで診断することはできません。食後の右上腹部痛、マーフィー徴候といった体の症状も非常に重要な情報です。

それに加えて、エコーやCT検査といった画像検査で、胆嚢の壁が厚くなっているか、胆嚢が腫れているか、胆嚢結石があるかといった情報を得ることも診断にとって大事です。

そのため、血液検査は急性胆嚢炎を診断するうえで大切な検査ですが、この検査だけで診断を行うことはできません。

さらに詳しく:急性胆嚢炎は血液検査でわかりますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

急性胆嚢炎の診断基準を教えてください。

臨床徴候、炎症所見、画像所見が診断基準に含まれます。

急性胆嚢炎の診断基準は、

  • A:局所の臨床徴候
  • B:全身の炎症所見
  • C:急性胆嚢炎の特徴的画像検査所見 

という3つの所見の有無で行います。

  • A:局所の臨床徴候とは体の症状で、具体的にはマーフィー徴候、右上腹部痛といった、急性胆嚢炎に特徴的な症状があるかを指します。
  • B:全身の炎症所見とは、炎症が起こっていることを示唆する所見で、具体的には発熱や、血液検査で炎症を示す項目(白血球数やCRP)に上昇がみられるかを指します。
  • C:急性胆嚢炎の特徴的画像検査所見とは画像検査における所見で、エコーやCT、MRIのような画像検査で、急性胆嚢炎に特徴的な画像所見があるかを指します。具体的には胆嚢の腫大、胆石の陥頓、周囲の液体貯留、胆嚢の壁肥厚の有無を確認します。

A、B、Cすべての所見が見られれば、急性胆嚢炎と診断されます。

実際の患者さんでは、持病で痛みを感じにくかったり、発症初期で特徴的な画像所見がはっきりしない場合などもあるため、各種所見を総合的に判断し、診断を行います。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の診断基準を教えてください。監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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急性胆嚢炎の治療・対処法

急性胆嚢炎への対処法は?

食事の刺激で増悪するので、食事摂取を控え薬の治療が必要になります。場合によっては溜まった胆汁を排泄させる治療や、胆のうを取り出す手術が必要になります。

急性胆嚢炎の場合、主にどのような治療をしますか?

抗菌薬の点滴、胆嚢ドレナージ、手術などの治療法があります。

急性胆嚢炎では食事を止めて輸液を行い、抗菌薬や鎮痛薬を使用します。
ごく軽症で、かつ患者さんが手術を希望しない場合は、抗菌薬の点滴だけで最後まで治療をすることがあります。
ただし、点滴のみで治療をした患者さんの約3割は、その後急性胆嚢炎を再発したという報告があります。

急性胆嚢炎では、なるべく早い時期に手術で胆嚢を取り除くことが推奨されています。
早めに手術をした場合と、発症から6週間以上あけて手術をした場合を比較すると、早めに手術をした方が死亡率・合併症発生率などが低く、入院期間もより短いです。

血圧が下がるほど重症の場合や、持病のために緊急手術が難しい場合は、胆嚢ドレナージや抗菌薬の点滴を行い、胆嚢の炎症が落ち着いて全身状態が改善してから手術をすることがあります。
胆嚢ドレナージとは、腫れあがった胆嚢にチューブを入れて、細菌が繁殖した胆汁を体の外に出す治療法です。右側腹部の皮膚から針を刺して管を胆嚢に入れる方法と、内視鏡を使って十二指腸から胆嚢に管を入れる方法があります。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師重松 秀成城内科 消化器科

急性胆嚢炎は薬で治りますか?

手術治療が第一ですが、抗生剤の点滴で治療を行う場合もあります。

急性胆嚢炎の治療は手術で胆嚢を切除する、胆嚢摘出術が第一であり、そのほかの治療は手術につなげるまでの補助的な役割を持っています。

しかし、状況によっては手術治療を行わず、絶食、点滴で治療を行う場合もあります。

具体的には、患者さんの年齢や持病から、全身麻酔での外科手術が危険である場合です。

そのほかに、患者さん本人が手術を望んでいない場合にも、手術以外の方法で治療を行います。

急性胆嚢炎の原因のほとんどは胆嚢結石であり、手術で胆嚢ごと結石を取り出さない限り、再発する可能性があります。

手術を行わない場合には絶食とし、点滴から水分、栄養を補充することに加え、抗生物質の点滴も行います。

多くは1週間程度で腹痛、発熱、ともに改善し、徐々に食事を再開します。

絶食点滴の治療を行っても病状が改善しない場合があり、そのような場合には緊急の外科手術や経皮的ドレナージ(皮膚から針を刺し、胆嚢の膿を抜く処置)が必要となります。

さらに詳しく:急性胆嚢炎は薬で治りますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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受診の目安・何科を受診するべきか

急性胆嚢炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

消化器内科または内科を受診しましょう。夜間・休日は救急外来を受診してください。

急性胆嚢炎の診断や初期対応は消化器内科または内科が行い、手術が必要な場合に消化器外科へ引き継がれることが多いです。ただし、病院によって担当診療科は異なります。

以下の症状が当てはまる場合は、急性胆嚢炎を含めて緊急性の高い病気の可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 右肋骨の下またはみぞおちの激しい痛みがある
  • 間欠的な痛みが持続的な痛みにかわり、徐々に悪化してきた
  • 腹痛と吐き気や嘔吐が続く
  • 腹痛と発熱がある
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急性胆嚢炎の名医の探し方を教えてください。

「かんたん医師相談」から、気軽に医師に相談することも可能です。

急性胆嚢炎は急性腹症のひとつであり、強い腹痛を伴い、ただちに治療をする必要のある病気です。

急性胆嚢炎の原因は、多くは胆石が胆嚢の出口に詰まり、炎症を起こしてしまうことです。

治療は、一般的には外科手術で、絶食点滴で治療を行う場合もあります。また、消化器内科でドレナージの処置が必要になることもあります。

消化器内科、消化器外科での治療が必要な病気であり、それらの経験の深い病院が望ましいでしょう。

Ubieでは以下の「かんたん医師相談」から、気軽に医師に相談することも可能です。

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急性胆嚢炎の専門医がいる近くの病院はありますか?

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急性胆嚢炎の経過・予後

急性胆嚢炎の絶食期間はいつまで続きますか?

多くの場合は1週間程度で食事を再開します。

急性胆嚢炎の絶食期間は、多くの患者さんでは1週間程度です。

急性胆嚢炎の治療の第一は外科手術ですが、絶食点滴で炎症を落ち着かせることがあります。

食事は止め、点滴で栄養、水分の補充と抗生物質での治療を行います。

絶食期間は、診断時の重症度、本人の持病、治療開始後の症状の変化などを確認し、総合的に行います。

多くの方は1週間程度で腹痛、炎症反応も落ち着き、食事を再開できる場合が多いです。

食事は、初めはお粥のようなものから開始し、徐々に通常の形に近づけていきます。

食事開始に伴って胆嚢炎が再発する場合があり、そのようなときには再び絶食点滴で治療を行います。

また、絶食点滴でも体の症状や採血に改善がみられない場合には、緊急の手術や、経皮的ドレナージ(皮膚から針を刺し胆嚢の膿を抜く処置)が必要になることもあります。

このように、患者さんごとに経過は異なるため、上記の1週間程度、というのはひとつの目安であるという点には注意が必要です。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の絶食期間はいつまで続きますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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急性胆嚢炎に関連するその他の質問

急性胆嚢炎の胆嚢ドレナージに痛みはありますか?

局所麻酔で行いますが、麻酔時には痛みが生じます。

胆嚢ドレナージは、急性胆嚢炎に対して行われる治療のひとつです。

急性胆嚢炎では胆嚢の内部に感染した胆汁が溜まっており、これが炎症を引き起こします。

胆嚢ドレナージは、皮膚の表面から針を刺して胆嚢に管を通し、胆嚢に溜まった膿を体の外に逃がす処置です。

絶食、抗生物質の治療のみでは炎症が落ち着かない場合があり、そのような場合に胆嚢ドレナージが行われます。

右側の肋骨の間からやや太い針を刺す必要があり、局所麻酔を行ってから処置を行います。

局所麻酔では痛みを感じる皮膚の直下と、肝臓の表面に麻酔を行います。この麻酔の注射は、それなりに痛みを伴います。

麻酔が効いてくれば、あまり強い痛みは感じませんが、刺された場所の周囲の異物感を感じる方が多いです。

また、処置が終わったあと、1~2週間の間は肋骨の間から管が出ている状態になります。

この管は呼吸に合わせて動くため、それが擦れて若干の痛みを引き起こすことがあります。

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急性胆嚢炎の重症度分類(ステージ)を教えてください。

軽症、中等症、重症の3段階に分類されます。

急性胆嚢炎は、軽症、中等症、重症の3段階に分類されます。以下のいずれかを伴う場合は重症とされます。

  • 循環障害
  • 中枢神経障害
  • 呼吸機能障害
  • 腎機能障害
  • 肝機能障害
  • 血液凝固異常

この意味は、胆嚢炎の炎症が悪化し、心臓、腎臓、呼吸器といったそのほかの臓器にも影響が及ぶほどになると、重症となるということです。

重症胆嚢炎の死亡率は21%にも上り、ただちに集中的な治療を要します。

次に、以下のいずれかを伴う場合は中等症になります。

  • 白血球数>18000/mm3
  • 右季肋部の有痛性腫瘤触知
  • 症状出現後72時間以上の症状の持続
  • 顕著な局所炎症所見

上記のいずれにも満たさない場合が、軽症胆嚢炎であるとされます。

治療の基本は外科手術ですが、重症度により、先に抗菌薬での治療を行うかや、ドレナージの処置をしたのちに手術を行うかといった判断が変わってきます。

さらに詳しく:急性胆嚢炎の重症度分類(ステージ)を教えてください。監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

急性胆嚢炎で亡くなることはありますか?

急性胆嚢炎で亡くなることはあります。

急性胆嚢炎で亡くなることはあります。急性胆嚢炎の死亡率は、1%前後と言われています。なかでも重症の胆嚢炎では、その死亡率は20%前後にも上ると言われています。

重症胆嚢炎の特徴としては、極めて高度の炎症により心臓、肺、腎臓といった他の臓器にも障害が現れます。

具体的には、はあはあと頻回に呼吸をしていたり、意識がぼんやりとしたり、血圧が下がる、尿が出ない、といった症状がある場合には注意が必要です。

急性胆嚢炎は時に命に関わる病気です。食後の右上腹部痛、発熱といった症状があれば消化器科を受診しましょう。

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急性胆嚢炎と慢性胆嚢炎の違いを教えてください。

炎症の持続する期間が異なります。

急性胆嚢炎と慢性胆嚢炎は、炎症の持続する期間が異なります。

どちらも胆嚢に炎症が起こるという点では同じであり、原因の多くが胆石であるというところも共通しています。異なるのは炎症の起こり方です。

急性胆嚢炎は、胆石が胆嚢の出口で突然詰まってしまうことで起こる病気です。そのため、数時間の間で痛みも強くなり、発熱、右上腹部痛といった症状は強く体に出ます。

痛みの程度も強いため、救急車で病院に搬送される方が多いです。また、進行も早いため、ただちに治療を開始する必要があります。

治療を行わなければ、数日で危険な状態になる可能性があります。

一方で慢性胆嚢炎は、それよりも弱い程度の炎症が、長期間続く病気です。

胆石が一時的に詰まるなどの原因で、胆嚢に炎症が起こり、自然に治癒するということを繰り返すうちに、胆嚢自体に変化が生じるのが慢性胆嚢炎です。

症状は、急性胆嚢炎よりは一般的に弱いですが、食後に右上腹部の痛みが続くという方は慢性胆嚢炎かもしれません。

治療はどちらも手術治療が基本で、胆嚢摘出術で胆嚢を切除します。

慢性胆嚢炎は、急性胆嚢炎と比べて痛みの程度がそれほど強くないこともあり、病院を受診し、診断をされていない方もそれなりにいる印象です。

食後、特に油ものを食べたあとなどに、右上腹部の痛みを感じる症状が続くようであれば、消化器内科で胆嚢結石や慢性胆嚢炎がないか確認することをおすすめします。

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急性胆嚢炎で胃に胆汁が溜まることはありますか?

ありますが、胆嚢炎に特徴的な症状ではありません。

急性胆嚢炎で胃に胆汁が溜まることはあります。

胆嚢炎を含めた急性腹症と呼ばれる分類の病気では、お腹の内臓のいずれかに強い炎症や虚血といった危機的な状況が生じ、強い腹痛を伴います。

そのような状況では、お腹の臓器を動かす神経が過剰に刺激され、嘔吐の症状も伴う場合が多いです。

嘔吐があると、本来十二指腸から出ていく胆汁が胃、食道へと逆流するため、急性胆嚢炎で胃に胆汁が溜まるということはありえます。

しかし、このような状況は急性胆嚢炎に限らず、他の急性腹症でも起こるため、この病気に特徴的な症状というわけではありません。

急性胆嚢炎に特徴的なのは、食後の右上腹部痛で、発熱を伴います。

診断は症状だけでなく血液検査、画像検査等が必要となるため、これらの症状があれば消化器科への受診を検討しましょう。

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急性胆嚢炎について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「急性胆嚢炎」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • お腹の痛みがありますか?
  • お腹の痛みは特定の一ヶ所に留まっていますか?
  • 最近、白目や体の皮ふが黄色くなっていると感じますか?
  • みぞおちに痛みがありますか?
  • お腹を押したときに激しい痛みを感じますか?

急性胆嚢炎に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

お腹の痛みがある
症状の程度
日常生活に支障が出る程度に痛む
症状の出方
全く前ぶれもなく、ある瞬間から激しい症状が出現した
体温が37.5℃以上
自覚した時期
3週間以上前から
症状の程度
38℃より高い

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この記事の監修医師

監修医師 吉岡 藍子

吉岡 藍子

消化器内科・内科

消化器内科医の吉岡藍子と申します。 これまで大学病院や市中病院、健診センターでの内視鏡業務などを通して、消化器領域を幅広く経験してまいりました。 診療の現場では、専門的な用語や複雑な病状の説明に、患者様が戸惑いや不安を感じる場面に何度も出会いました。医療機関で提供される膨大な情報を前に、混乱されてしまう方も少なくありません。そこで、ご自身の病気や体、そして健康について、一人でも多くの方が正しく理解できる環境を作りたいという想いから、ユビーの活動に参加させていただいております。皆様が正しい医学知識に普段から触れ、安心してご自身の健康と向き合えるよう、分かりやすい情報提供に努めてまいります。 【経歴】 新潟大学医学部卒。 新潟県内外の市中病院、大学病院で勤務。 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野にて博士取得。 2022年からユビーに入社し、横浜市で健診内視鏡診療を兼務。

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03