「急性糸球体腎炎」とはどのような病気ですか?
腎臓の糸球体という部分が急性に炎症を起こし、血尿や尿量の減少、むくみや高血圧を起こす病気です。
急性糸球体腎炎は、腎臓の糸球体という部分が急に炎症を起こす病気です。主な症状は、尿に血が混じる(血尿)、体のむくみ(浮腫)、尿量の減少、高血圧などです。ウイルスの感染や、皮膚などの感染症のあとに発症します。溶連菌による感染が最も有名です。
この病気は、感染症に対する体の免疫反応が原因で、腎臓の糸球体に免疫複合体が沈着し、炎症を引き起こします。症状は感染後1~3週間で現れることが多く、急にむくみや血尿が出るのが特徴です。
治療は主に対症療法(安静、塩分・水分制限、利尿薬や降圧薬の使用)が中心で、ほとんどの場合は自然に回復します。ただし、重症例や合併症がある場合は、入院や追加治療が必要になることもあります。多くの患者さんは完全に回復しますが、ごく一部で腎機能障害が長く続くことがあります。
急性糸球体腎炎について、特に知りたいことは何ですか?
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虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
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