卵巣がんではどのような抗がん剤を使いますか?また、その使用回数を教えてください。
パクリタキセルやカルボプラチンを用いたTC療法が卵巣がんに対する標準的な化学療法となります。
卵巣がんの標準治療は、パクリタキセルとカルボプラチンを併用するTC療法です。3週間ごとに3~6サイクル点滴注射をします。
そのほか、パクリタキセルを毎週、カルボプラチンを3週間に1回投与するdose-denseTC療法があります。
TC療法が行えない場合は、ドセタキセルとカルボプラチンを併用したDC療法が行われることがあります。
また、Ⅲ期やⅣ期の患者さんに対して、分子標的薬であるベバシズマブを併用することがあります。ベバシズマブは初回化学療法終了後に維持療法として12~16サイクル追加投与することもあります。
また、PARP阻害剤であるオラバリブも化学療法後の維持療法として使用されることがあります。
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最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
日本産婦人科医会.“PARP阻害薬による新規卵巣癌治療 ―卵巣癌初回化学療法の変遷”.日本産婦人科医会.https://www.jaog.or.jp/lecture/10-parp%E9%98%BB%E5%AE%B3%E8%96%AC%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%96%B0%E8%A6%8F%E5%8D%B5%E5%B7%A3%E7%99%8C%E6%B2%BB%E7%99%82/,(参照 2024-09-10).
日本婦人科腫瘍学会.“卵巣がん治療ガイドライン第2章 卵巣癌・卵管癌・腹膜癌”.がん診療ガイドライン.http://www.jsco-cpg.jp/ovarian_cancer/guideline/#II,(参照 2024-09-10).
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